目薬の選び方|ドライアイ・アレルギー・充血タイプ別に薬剤師が解説

市販薬ガイド
👩‍⚕️

監修・執筆:薬剤師 メイ

調剤歴15年(製薬会社研究職→調剤薬局・管理薬剤師・在宅薬剤師)。3人の子を育てるママ薬剤師。服薬指導数千件の経験をもとに、正確でわかりやすい薬の情報を発信しています。|プロフィール詳細

※ このサイトにはアフィリエイト広告が含まれています。

目薬を買いに薬局へ行くと「ドライアイ用」「アレルギー用」「充血除去用」「疲れ目用」など種類が多くて迷いますよね。間違ったタイプを選ぶと効果がないだけでなく、症状が悪化することもあります。薬剤師歴15年の私が、目薬の正しい選び方をわかりやすく解説します。

スポンサーリンク

目薬の主な種類と目的

市販の目薬は大きく4つのタイプに分類されます。まず自分の症状がどのタイプかを確認しましょう。

①ドライアイ・乾き目用

涙の量が少ない・蒸発しやすいことで目の表面が乾燥する「ドライアイ」に対応する目薬です。ヒアルロン酸ナトリウム・コンドロイチン硫酸エステルナトリウム・ポリビニルアルコールなどの保湿成分が主体で、涙に近い成分で目の表面を潤します。コンタクトレンズ装用中でも使えるタイプが多いです。

②アレルギー性結膜炎用

花粉・ハウスダスト・動物の毛などのアレルゲンによる目のかゆみ・充血・涙目に対応します。クロモグリク酸ナトリウム(アレルギー反応を抑える)やケトチフェン(抗ヒスタミン作用)などが有効成分です。かゆみが主症状の方はこのタイプを選びましょう。

③充血除去用

ナファゾリン塩酸塩などの血管収縮成分が入っており、充血を素早く取り除きます。即効性がありますが、使いすぎると反動で充血が悪化する「リバウンド充血」が起きやすいです。1日の点眼回数を守り、長期連用は避けましょう。コンタクトレンズ装用中は使用できないものがほとんどです。

④疲れ目・眼精疲労用

ビタミンB12(目の神経疲労に)・ビタミンA(角膜保護)・ネオスチグミンメチル硫酸塩(ピント調節筋の疲れに)などが配合されています。デジタルデバイスの長時間使用による目の疲れに有効です。

症状別!薬剤師がすすめる目薬の選び方

症状別の目薬の選び方(人工涙液・抗アレルギー・血管収縮・ビタミン)
症状で選ぶ目薬のタイプ

目がかゆい→アレルギー用を選ぶ

かゆみは花粉やハウスダストによるアレルギー反応のサインです。クロモグリク酸ナトリウム配合の目薬やケトチフェン配合の目薬を選びましょう。充血除去タイプはかゆみに効かないため注意が必要です。

目が乾く・ゴロゴロする→ドライアイ用

パソコン・スマートフォンの長時間使用、エアコンの効いた部屋での乾燥にはヒアルロン酸配合の点眼薬が効果的です。コンタクトレンズ装用中の方は「コンタクト対応」の表示を確認しましょう。

充血が気になる→充血除去用(短期使用に限る)

血管収縮成分入りは即効性がありますが、連用すると逆効果になります。就職活動の面接前・重要な場面など特別な時だけの短期使用にとどめましょう。慢性的な充血は原因(ドライアイ・アレルギーなど)の治療が先決です。

目が疲れる・ぼやける→疲れ目用

ビタミンB12・ネオスチグミン配合の目薬がおすすめです。デジタルデバイス使用が多い方は「20-20-20ルール」(20分ごとに20フィート先を20秒見る)も取り入れましょう。

ドライアイの目薬:ロートとサンテの違いは?

ドライアイ用目薬の代表的なブランドであるロート(ロートドライエイドなど)とサンテ(サンテボーティエなど)は、どちらも人工涙液タイプです。大きな違いは配合成分のバランスで、ロートはヒアルロン酸に加えてビタミンB12なども配合したタイプが多く、サンテはスッとした使用感が特徴のものが揃っています。好みと症状に合わせて選んでよいでしょう。

目薬の正しい使い方・注意点

コンタクトレンズ装用中の注意

ソフトコンタクトレンズ装用中に使用できる目薬は限られています。防腐剤(塩化ベンザルコニウム)入りの目薬はレンズに吸着し角膜を傷つける恐れがあります。必ず「コンタクトレンズ装用中でも使用できる」と明記されたものを選んでください。

点眼の正しい手順

  • 手を石けんで洗ってから点眼する
  • 下まぶたを軽く引いて白目か結膜嚢に1滴点眼する
  • 点眼後は目頭を軽く押さえて1〜2分静止(薬が鼻涙管から流れるのを防ぐ)
  • 複数の目薬を使う場合は5分以上間隔を空ける
  • 容器の先が目やまつ毛に触れないようにする

こんな時は眼科を受診して

  • 目の痛みが強い・視力が急に落ちた
  • 目やにが多い・膿が出る(細菌性結膜炎の疑い)
  • 光がまぶしくて目を開けられない(角膜炎の疑い)
  • 市販の目薬を1週間使っても改善しない
  • 片目だけ充血している・視野が欠ける

目薬についてもう少し詳しく

⑤ ものもらい(麦粒腫(ばくりゅうしゅ))

抗菌成分(スルファメトキサゾールなど)配合の目薬を使います。軽度のものもらいなら市販薬で対応できますが、症状が悪化する場合は眼科を受診しましょう。

代表商品:「ものもらいロート」「抗菌アイリス」

💊 薬剤師のポイント

コンタクトレンズ装用中の方は必ず「コンタクト使用可」の表示を確認してください。防腐剤(塩化ベンザルコニウム)はソフトコンタクトに吸着し、目を傷める可能性があります。

防腐剤あり・なし、どちらを選ぶ?

比較項目防腐剤あり防腐剤なし(フリー)
価格安いやや高い
保存期間開封後1〜3ヶ月使い捨て(1回使い切り)
向いている人たまに使う人コンタクト使用者・頻繁に使う人・敏感な方
代表商品一般的な目薬「ソフトサンティア」「ロートCキューブ プレミアム」

よくある質問(FAQ)

Q. 目薬は1日に何回まで差していいですか?

A. 製品ごとに「1日3〜6回」などと決められているので、その範囲を守ってください。差しすぎると、涙の成分まで洗い流してしまい、かえって乾くことがあります。とくに充血をとる目薬は、使い続けると効きが悪くなり、やめたときに充血がひどくなることがあるため、短期間の使用にとどめてください。

Q. 開封した目薬は、いつまで使えますか?

A. 箱に書かれた使用期限は未開封の場合のものです。開封後は雑菌が入るため、おおむね1か月を目安に使い切り、残っていても処分してください。1回使い切りタイプは、その日のうちに捨てます。濁ってきた・浮遊物が見えるというときは、期限内でも使わないでください。

Q. 目薬を2種類使うとき、続けて差してもいいですか?

A. 続けて差すと、あとの1滴が先の薬を押し流してしまいます。5分以上あけるのが基本です。目薬と眼軟膏を併用する場合は、目薬を先に、軟膏をあとにしてください。処方の目薬と市販の目薬を併用したいときは、必ず薬剤師に確認してください。

まとめ

■ この記事のまとめ

  • 目薬は「ドライアイ用・アレルギー用・充血除去用・疲れ目用」の4タイプ
  • かゆみ→アレルギー用(クロモグリク酸・ケトチフェン配合)
  • 乾き・ゴロゴロ→ドライアイ用(ヒアルロン酸配合)
  • 充血除去は短期使用のみ・連用禁物
  • コンタクトレンズ使用中は対応表示を必ず確認
  • 痛み・視力低下・大量の目やには眼科へ

おすすめ市販薬

💧 ドライアイ用(コンタクトなし)

💧 ドライアイ用(コンタクト装用中もOK)

🌸 アレルギー用(花粉・かゆみに)

🌸 アレルギー用(コンタクト装用中もOK)

😴 疲れ目用(デジタル疲れに)

🔴 充血除去用(短期使用限定)


薬剤師メイ

この記事を書いた人

メイ|現役薬剤師(調剤歴15年)・FP2級

製薬会社の研究職から調剤薬局へ転職し、岩手で管理薬剤師を経験。現在は東京で3人の子どもを育てながら、施設在宅をメインにパート薬剤師として働いています。数千件の服薬指導で実際に受けたご質問をもとに、「難しい薬の知識をわかりやすく」をモットーに発信しています。

→ プロフィール詳細・転職体験記はこちら𝕏 @mei_yakuzaishi📷 Instagram

※本記事は薬剤師による一般的な情報提供を目的としており、個別の医療アドバイスではありません。気になる症状・服薬内容については必ず担当医・薬剤師にご相談ください。

タイトルとURLをコピーしました