花粉症の市販薬比較|アレグラ・クラリチン・ザイザルの違いを薬剤師が解説

薬剤師コラム
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監修・執筆:薬剤師 メイ

調剤歴15年(製薬会社研究職→調剤薬局・管理薬剤師・在宅薬剤師)。3人の子を育てるママ薬剤師。服薬指導数千件の経験をもとに、正確でわかりやすい薬の情報を発信しています。|プロフィール詳細

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毎年つらい花粉症の季節。「アレグラFX・クラリチンEX・ザジテンAL・アレジオン20」など市販の花粉症薬が増え、どれを選べばいいか迷う方がとても多いです。薬剤師歴15年の私が、成分と体質別の選び方をわかりやすく比較・解説します。

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花粉症の市販薬はどんな仕組み?

花粉症の市販薬を眠気・服用回数・効きの希望で選ぶ早見表
眠気・服用回数・効きの希望から選ぶ早見表

花粉症の症状(くしゃみ・鼻水・目のかゆみ)は、花粉が体内に入ることで免疫細胞からヒスタミンなどの化学物質が放出されることで起こります。市販の花粉症薬のほとんどは「抗ヒスタミン薬」で、このヒスタミンの働きをブロックすることで症状を和らげます。

第1世代と第2世代の違い

抗ヒスタミン薬には世代があります。第1世代(クロルフェニラミンなど)は眠気が強く出やすく、口の渇きも多いです。第2世代(フェキソフェナジン・ロラタジン・エピナスチンなど)は脳に移行しにくく設計されているため、眠気が出にくいとされています。市販の花粉症薬の主流は第2世代です。

アレグラ・クラリチン・ザジテン・アレジオン:何が違う?

代表的な4つの市販花粉症薬を成分と特徴で比較します。

商品名 主成分 眠気 服用回数 特徴
アレグラFXフェキソフェナジン◎出にくい1日2回眠気・口渇が最も少ない。運転にも比較的安心
クラリチンEXロラタジン◎出にくい1日1回1日1回で便利。眠気も少なく使いやすい
アレジオン20エピナスチン△やや出やすい1日1回鼻づまりへの効果が比較的高い
ザジテンALケトチフェン△出やすい1日2回抗アレルギー作用が強い。眠気に注意

アレグラとクラリチンの違い:どっちがいい?

最も眠気が出にくいのはアレグラFX(フェキソフェナジン)です。添付文書上では「服用後の自動車運転等に対する注意喚起」がなく、運転する機会が多い方に向いています。クラリチンEX(ロラタジン)は1日1回服用でよく、飲み忘れが少ないのが利点です。効果の強さはほぼ同等で、好みや生活スタイルで選んで構いません。

鼻づまりが強い方はアレジオン

鼻づまり(鼻閉)は抗ヒスタミン薬だけでは改善しにくい症状です。アレジオン20のエピナスチンは抗炎症作用も持ち、鼻づまりへの効果がやや期待できます。ただし眠気が出やすいため、服用後の車の運転には注意が必要です。

薬剤師がすすめる体質別の選び方

運転する・仕事中でも眠れない方

アレグラFXまたはクラリチンEXが第一選択です。どちらも眠気が出にくく、日中の生産性を下げずに花粉症の症状を抑えられます。

飲み忘れが心配な方

1日1回のクラリチンEXまたはアレジオン20が便利です。毎朝起きたら飲む、食後に飲むなどルーティンに組み込みやすいです。

くしゃみ・鼻水が特に強い方

抗ヒスタミン作用が強いザジテンAL(ケトチフェン)が有効な場合があります。ただし眠気が強く出やすいため、就寝前の服用から始めて様子を見るとよいでしょう。

市販薬で効果が不十分な場合は

市販の抗ヒスタミン薬でコントロールできない重症の花粉症には、耳鼻科でのステロイド点鼻薬・舌下免疫療法(アレルゲン免疫療法)などの専門的治療が有効です。「薬を飲んでも仕事・日常生活に支障がある」と感じたら耳鼻科への受診をおすすめします。

花粉症薬を飲むタイミングと注意点

花粉シーズン前から飲み始めるのが効果的

抗ヒスタミン薬は症状が出てから飲んでも効果はありますが、花粉シーズンが始まる1〜2週間前から飲み始める「初期療法」が推奨されています。アレルギー反応が始まる前から薬でブロックすることで、シーズン中の症状を軽くできます。

グレープフルーツに注意(アレグラ)

アレグラFX(フェキソフェナジン)はグレープフルーツジュースと一緒に飲むと吸収が低下し、効果が弱まることがあります。水またはぬるま湯で服用しましょう。

まとめ

■ この記事のまとめ

  • 市販花粉症薬の主流は第2世代抗ヒスタミン薬
  • 眠気が出にくい→アレグラFX(フェキソフェナジン)・クラリチンEX(ロラタジン)
  • 1日1回で便利→クラリチンEX・アレジオン20
  • 鼻づまりが強い→アレジオン20(エピナスチン)
  • 花粉シーズン前からの初期療法で症状を軽減できる
  • 市販薬で不十分なら耳鼻科で専門治療を

おすすめ市販薬

👃 眠気が出にくい・1日2回(アレグラFX)


👃 1日1回で便利(クラリチンEX)


👃 鼻づまりにも効果的(アレジオン20)



市販薬と処方薬の比較・受診の目安

処方薬の内服抗ヒスタミン薬との違い

成分(処方薬)近い市販薬処方薬の特徴
フェキソフェナジン120mg(アレグラ処方)アレグラFX(60mg)処方は1回120mgと倍量。より高用量で効果UP
ロラタジン10mg(クラリチン)クラリチンEX(同量)ほぼ同等。OTCで十分なケースも多い
デスロラタジン(デザレックス)なし(OTC未発売)ロラタジンの活性代謝物。より強い
ビラスチン(ビラノア)なし(OTC未発売)眠気少なく効果強い新世代薬
ルパタジン(ルパフィン)なし(OTC未発売)抗ヒスタミン+抗PAF作用を持つ
オロパタジン(アレロック)なし(OTC未発売)眠気あるが効果強め

処方薬でしか使えない薬

点鼻ステロイド薬(鼻づまりに最強)

フルチカゾン(フルナーゼ)、モメタゾン(ナゾネックス)など。市販薬にはなく処方が必要です。鼻づまりには内服薬より効果的で、全身への吸収が少なく副作用も少ないです。鼻づまりが辛い方には特におすすめです。

抗ロイコトリエン薬(鼻づまりタイプに)

モンテルカスト(シングレア・キプレス)など。鼻づまりが中心の花粉症に特に効果的です。市販品はありません。

舌下免疫療法(根本治療)

スギ花粉・ダニのアレルゲンを少量から舌下投与して体を慣らしていく根本治療です。3〜5年の継続が必要ですが、根本的な体質改善が期待できます。処方のみで行える治療法です。

市販薬で対応できる人・受診すべき人

市販薬で十分なケース

  • 症状が軽い(くしゃみ・鼻水が少量)
  • 毎年同じ時期だけ・短期間の症状
  • アレグラFX・クラリチンEXで十分コントロールできている

受診を検討すべきケース

  • 市販薬を飲んでも症状が強い
  • 鼻づまりがひどく口呼吸・夜間の睡眠障害がある(→点鼻ステロイドが有効)
  • 目の症状(かゆみ・充血)がひどい(→処方の点眼薬が有効)
  • 根本的に体質を変えたい(→舌下免疫療法)
  • シーズンを通して症状が続く・重い
薬剤師メイ

この記事を書いた人

メイ|現役薬剤師

調剤薬局に勤続15年の現役薬剤師。服薬指導と医薬品情報管理(DI)を専門とし、これまで数千件以上の服薬指導に携わってきました。「難しい薬の知識をわかりやすく」をモットーに、現場のリアルな経験をもとに発信しています。→ プロフィール詳細はこちら

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