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「ご飯を食べるたびにしみる」「しゃべるのも痛い」——口内炎は小さくても生活の質をぐっと下げる辛い症状ですね。
薬剤師歴15年の筆者が、口内炎の種類・代表的な市販薬・早く治すコツを解説します。
口内炎の種類を知っておこう
アフタ性口内炎(最も多い)
白〜黄色っぽい潰瘍が粘膜に1〜数個できる。縁が赤くなり、触ると痛い。原因はストレス・疲労・睡眠不足・ビタミン不足など。市販薬が最も有効なタイプです。
カタル性口内炎
義歯・歯の尖った部分・頬を噛む等の物理的刺激で起きる。原因を除去することが最優先。
ウイルス性口内炎
ヘルペスウイルスなどが原因。38度以上の発熱・強い痛み・多数の潰瘍を伴うことがある。市販薬では対応困難。受診が必要です。
カンジダ性口内炎
白い苔状の病変が口の中に広がる。免疫が落ちたとき・ステロイド吸入薬使用後などに起きやすい。受診が必要です(抗真菌薬の処方)。
市販薬の主な成分
| 成分 | 種類 | 働き |
|---|---|---|
| トリアムシノロンアセトニド | ステロイド(中程度) | 強力な抗炎症作用。最も効果的なOTC成分 |
| アズレンスルホン酸ナトリウム | 消炎成分 | 粘膜の炎症・腫れを和らげる。うがい薬にも使われる |
| セチルピリジニウム塩化物 | 殺菌成分 | 口腔内の細菌を殺菌 |
| グリチルリチン酸二カリウム | 抗炎症成分 | 甘草由来。炎症を穏やかに抑制 |
| ポビドンヨード | 殺菌成分 | 広域殺菌。うがい薬・塗り薬に使用 |
代表的な市販薬を比較
| 製品名 | 主成分 | 剤形 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ケナログ口腔用軟膏 | トリアムシノロンアセトニド0.1% | 軟膏 | ステロイド入りで最も効果的。患部に直接塗布 |
| アフタッチ | トリアムシノロンアセトニド0.025% | 貼り薬(口腔内貼付剤) | 患部に貼り付けてゆっくり溶ける。食事中も使える |
| トラフルODフィルム | トリアムシノロン0.025% | フィルム貼付剤 | アフタッチと同様の使い方。薄くて目立たない |
| トラフル軟膏 | トリアムシノロン0.1%+セチルピリジニウム | 軟膏 | ステロイド+殺菌成分。ケナログに近い処方 |
| 口内炎パッチ大正A | トリアムシノロン0.025% | 貼り薬 | 貼り付けタイプで使いやすい |
薬の使い方のコツ
軟膏タイプ(ケナログ・トラフル軟膏)
- 指先またはコットンで患部に直接塗る(こすらない)
- 食後や就寝前の使用が効果的
- 1日2〜4回まで
貼り付けタイプ(アフタッチ・トラフルOD)
- 患部を乾燥させてから貼ると密着しやすい
- 食事の後に貼ると剥がれにくい
- 1日1〜2回
口内炎を早く治す生活のコツ
- ビタミンB2・B6を摂る:口内炎の回復に必要。レバー・乳製品・大豆製品・緑黄色野菜を意識的に食べる
- 刺激物を避ける:辛いもの・酸っぱいもの・炭酸飲料は傷口を刺激して悪化させます
- 口腔内を清潔に:柔らかい歯ブラシで丁寧に磨き、アズレン系のうがい薬を使う
- 睡眠・ストレス管理:免疫が下がると繰り返します
口内炎が治らないときは受診を
- 2週間以上治らない(口腔がんの可能性を除外するために必要)
- 発熱・全身症状を伴う
- 何度も繰り返す(ベーチェット病などの全身疾患の可能性)
- 白い苔状の病変がある(カンジダ性口内炎)
特に2週間以上治らない口内炎は口腔がんのサインの場合があるため、必ず口腔外科・耳鼻科を受診してください。
まとめ
■ この記事のまとめ
- 一般的なアフタ性口内炎にはトリアムシノロン含有薬(ケナログ・アフタッチ)が最も有効
- 貼り薬(アフタッチ・トラフルOD)は食事中も使いやすく便利
- ビタミンB2・B6の補充と睡眠が再発予防のカギ
- 2週間以上治らない口内炎は必ず受診
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