監修・執筆:薬剤師 メイ
調剤歴15年(製薬会社研究職→調剤薬局・管理薬剤師・在宅薬剤師)。3人の子を育てるママ薬剤師。服薬指導数千件の経験をもとに、正確でわかりやすい薬の情報を発信しています。|プロフィール詳細
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「眠れない夜が続いている」「市販の睡眠薬を使ってみたいけど大丈夫?」と思ったことはありませんか?
ドラッグストアで買える睡眠改善薬は手軽に入手できますが、使い方を間違えると翌日まで眠気が残ったり、効果が弱まったりすることもあります。
この記事では、薬剤師が市販の睡眠改善薬の正しい選び方と注意点を解説します。
📌 結論:ネオデイとドリエルの違いは「価格とメーカー」だけ
ドリエル(エスエス製薬)とネオデイ(第一三共ヘルスケア)は、有効成分も効果もまったく同じです。どちらもジフェンヒドラミン塩酸塩を50mg配合した睡眠改善薬で、一時的な寝つきの悪さ・眠りの浅さをやわらげます。違うのは価格とブランドだけです。
- とにかく安く買いたい → ネオデイ(同じ成分で価格がやや安いことが多い)
- 知名度・どこでも買える安心感で選ぶ → ドリエル
- どちらも「一時的な不眠」専用。毎晩は使わず、連用は避けましょう
市販の睡眠改善薬とは
ドラッグストアで買える睡眠改善薬は、正式には「睡眠改善薬」と呼ばれ、処方薬の睡眠薬とは別物です。
| 比較項目 | 市販の睡眠改善薬 | 処方の睡眠薬 |
|---|---|---|
| 有効成分 | ジフェンヒドラミン(抗ヒスタミン薬) | ベンゾジアゼピン系・非ベンゾジアゼピン系・メラトニン受容体作動薬など |
| 入手方法 | ドラッグストアで購入可能 | 医師の処方箋が必要 |
| 依存性 | 低い(ただし慣れが生じやすい) | 種類による |
| 適した人 | 一時的な不眠(旅行・ストレスなど) | 慢性的な不眠症 |
💊 薬剤師のポイント
市販の睡眠改善薬は「一時的な不眠」のみが対象です。毎晩飲まないと眠れない場合は、医療機関を受診しましょう。
主要な市販睡眠改善薬の比較
ドリエル(エスエス製薬)
日本で最も有名な市販睡眠改善薬。有効成分はジフェンヒドラミン塩酸塩50mg。就寝30分前に1錠服用します。
- 特徴:眠気を誘う抗ヒスタミン作用を利用
- 注意:翌朝に眠気が残ることがある
- 価格:12錠で約1,500円前後
ネオデイ(第一三共ヘルスケア)
ドリエルと同じジフェンヒドラミン塩酸塩50mgを配合した睡眠改善薬。有効成分・効果は同等ですが、価格がドリエルより安めなのが特徴です。錠剤タイプで飲みやすく、就寝30分前に1錠服用します。
- 特徴:ドリエルと同成分・同用量。価格を抑えたい方の選択肢
- 注意:翌朝に眠気が残ることがある(ドリエルと同様)
- 価格:12錠で約1,000〜1,200円前後(ドリエルより数百円安い)
グッスミン(エスエス製薬)
ドリエルよりも眠りの質を重視したい方向け。生薬成分を含む。
ドリエルとネオデイの違い:どっちを選べばいい?
「ネオデイとドリエル、何が違うの?」は最もよく聞かれる質問です。結論から言うと、有効成分・効果はまったく同じです。
| 比較ポイント | ドリエル(エスエス製薬) | ネオデイ(第一三共ヘルスケア) |
|---|---|---|
| 有効成分 | ジフェンヒドラミン塩酸塩 50mg | ジフェンヒドラミン塩酸塩 50mg |
| 効果・成分 | 同じ | 同じ |
| 価格(12錠) | 約1,400〜1,600円 | 約1,000〜1,200円(安め) |
| メーカー | エスエス製薬(知名度◎) | 第一三共ヘルスケア |
| 翌朝の眠気 | 残ることあり | 残ることあり(同様) |
| おすすめな人 | 知名度の高いブランドを選びたい方 | 同じ成分で価格を抑えたい方 |
💊 薬剤師・メイの結論
効果で選ぶならどちらでも同じ。価格を優先するなら「ネオデイ」、ブランドの安心感を重視するなら「ドリエル」を選んでください。薬の効き目は成分で決まるので、高い方が効くわけではありません。
ドリエル・ネオデイと市販睡眠薬の効果は?実際のところ
ドリエルもネオデイも主成分はジフェンヒドラミン(抗ヒスタミン薬)です。本来は花粉症・アレルギーの薬ですが、眠気の副作用を逆利用したのが睡眠改善薬です。そのため:
- 繰り返し使うと慣れが生じて効かなくなる(耐性)
- 連続使用は2週間まで(添付文書上の上限)
- 処方薬の睡眠薬より入眠の質は劣ることが多い
- 「旅行先で眠れない」「時差ぼけ」など一時的な不眠に最適
睡眠改善薬を使う前に確認すること
①使用できない人
⚠️ 以下の方は使用不可
・15歳未満の子ども
・前立腺肥大の方(尿が出にくくなる可能性)
・緑内障の方
・妊婦・授乳中の方
・翌日に車の運転がある方
②飲み合わせに注意
ジフェンヒドラミンはアルコール・風邪薬・抗アレルギー薬との飲み合わせで眠気が増強します。これらを服用中の方は使用を避けてください。
③連用しない
睡眠改善薬は連続使用は2週間までです。それ以上続く不眠は病院を受診しましょう。慣れが生じて効かなくなることもあります。
不眠のタイプ別アドバイス
| 不眠のタイプ | 特徴 | おすすめのアプローチ |
|---|---|---|
| 入眠困難 | なかなか眠れない | 市販睡眠改善薬が有効な場合あり |
| 中途覚醒 | 夜中に何度も目が覚める | 医療機関を受診 |
| 早朝覚醒 | 早朝に目が覚める | 医療機関を受診(うつ病のサインの場合あり) |
| 熟眠困難 | 眠っても疲れが取れない | 睡眠環境の見直し+医療機関へ |
薬に頼らない不眠改善のヒント
- 就寝1時間前はスマホ・PCを避ける
- 寝室の温度・湿度を整える(18〜22℃、50〜60%)
- 就寝前のカフェイン・アルコールを避ける
- 毎日同じ時間に起きる
よくある質問(FAQ)
Q. ドリエルが効きません。量を増やしてもいいですか?
A. 増やさないでください。市販の睡眠改善薬の成分(ジフェンヒドラミン)は、量を増やしても眠りが深くなるわけではなく、翌朝の眠気や口の渇き、ふらつきだけが強く出ます。効かない場合はそもそも市販薬で対応できる不眠ではない可能性があります。
Q. 市販の睡眠改善薬と、病院で出る睡眠薬は何が違いますか?
A. まったく別のものです。市販の睡眠改善薬はかぜ薬などにも使われる抗ヒスタミン成分の「眠くなる副作用」を利用したもので、一時的な寝つきの悪さに使います。病院の睡眠薬は不眠症の治療薬で、不眠のタイプに合わせて選ばれます。慢性的な不眠には市販薬は向いていません。
Q. 翌朝に眠気が残ってしまいます。どうすればいいですか?
A. 成分が体に残っているサインです。寝る直前ではなく、就寝の30分ほど前に飲む、翌日に運転や大事な予定がある日は使わない、といった調整をしてください。それでも日中の眠気が続く場合は使用を中止してください。とくに高齢の方は、翌日のふらつきによる転倒に注意が必要です。
まとめ
- 市販の睡眠改善薬は一時的な不眠のみに使用
- 有効成分はジフェンヒドラミン(抗ヒスタミン薬)
- 連続2週間を超えたら医療機関を受診
- 前立腺肥大・緑内障・妊婦・15歳未満は使用不可
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この記事を書いた人
メイ|現役薬剤師(調剤歴15年)
製薬会社の研究職から調剤薬局へ転職し、岩手で管理薬剤師を経験。現在は東京で3人の子どもを育てながら、施設在宅をメインにパート薬剤師として働いています。数千件の服薬指導で実際に受けたご質問をもとに、「難しい薬の知識をわかりやすく」をモットーに発信しています。
※本記事は薬剤師による一般的な情報提供を目的としており、個別の医療アドバイスではありません。気になる症状・服薬内容については必ず担当医・薬剤師にご相談ください。

