岩手で薬剤師として働くリアル。東京からU・Iターン転職して驚いた年収と生活費の差

薬剤師転職

「地方に転職したら年収が下がる」――そう思っていませんか?

私も転職前はそう思っていました。茨城の研究職から岩手の調剤薬局へ。結婚を機に大きく環境を変えた私が4年8ヶ月の岩手生活で実際に感じたのは、「額面の年収」よりも「可処分所得(自由に使えるお金)」に桁外れな差があるということです。

今回は、首都圏近郊と岩手の両方で働いた私が、地方転職の「お金」と「生活」の裏側を正直にお伝えします。

■ この記事でわかること

  • U・Iターン転職で岩手の薬剤師年収は上がる?下がる?
  • 岩手と茨城(首都圏)の家賃・生活費のリアルな差
  • 地方生活のリアル(雪道・車社会・冬の実態)
  • 岩手の現場で見た薬剤師の役割

私のプロフィール:茨城の研究職から岩手の薬局へ

まず、私のバックグラウンドを簡単に。

転職前 茨城の製薬会社・研究職(5年2ヶ月)
転職後 岩手の調剤薬局(4年8ヶ月)
転職のきっかけ 結婚・パートナーの岩手転居に伴いIターン

1.【年収のリアル】岩手へ行ったら給料は上がった?下がった?

正直に言います。額面の年収は、少し下がりました。

研究職時代は残業・出張手当などを含む分が多く、岩手の地方薬局はシンプルな基本給が中心のため、額面では少し低く感じやすいです。

ここで大事なのが、岩手の地方薬局には「薬剤師手当」がつくことが多かったこと。過疎地帯が岩手内にあり、薬剤師確保が難しい地域では手当として機能する形の求人もありました。結果的に首都圏とそれほど大きな差はありませんでした。

茨城(転職前) 岩手(転職後)
年収(目安) 450万円程度 430万円程度
薬剤師手当 なし 月1万円
残業・出張手当 多い ほぼなし
実費用(可処分所得) ▼岩手に劣る ▲在岩手期の方が多かった!

2.可処分所得は岩手の方が多かった!家賃・生活費のリアルな差

岩手に移住して最初に驚いたのが家賃の安さです。

茨城時代は筆者が区分マンションの1LDKに1人暮らし。家賃は月約8万円弱で、茨城の中では安い方だと思っていました。

岩手ではその同じ家賃で、2LDK以上の岩手市内のマンションに2人で住めたのです。「岩手って安いな……」とすぐに実感しました。

茨城時代 岩手時代
家賃 約8万円/月(1LDK・区分マンション) 約4.5万円/月(2LDK・築浅)
駐車場 1.5万円/月 無料(駐車場付き)
固定費(居住費) 月約9.5万円 月約4.5万円
月の差額 岩手の方が月5万円以上節約!

家賃だけで年間60万円以上の差がでます。額面年収が少し下がっても、可処分所得が岩手の方が多かった理由がここにあります。

3.貯金スピードが格段に上がった

岩手移住後、貯金ペースは明らかに上がりました。

茨城時代は毎月の給料から居住費・食費・通信費を引いたら、貯金に回せるのは月2万3万円程度。

岩手では固定費が大きく減り、貯金に回せる金額が月4〜5万円程度に増加。岩手生活中には中古車を購入し、転居費も工面していたのに、研究職時代より貯金できたのは今でも驚きです。

⚠ 注意点

岩手は車社会なので、車の購入・保険・ガソリン代・車検代など「車隣りの出費」が発生します。事前に試算することをおすすめします。

4.地方生活のリアル――雪道通勤と「車社会」の洗礼

冬の洗礼――雪かきの毎日に滅入り

岩手の冬は想像以上でした。

雪が多い日は朝6時に起きて雪かき。凍結した路面にヒヤヒヤしながら車を運転する毎日。岩手出身の同僚から「岩手の冬には慣れるよ」と言われましたが、これがなかなか大変でした。

地方転職を考えるなら、「スタッドレスタイヤ・雪かき道具・車のメンテナンス費」など、都会にはない種の出費が少なくないので事前に試算しておくことをおすすめします

車は「必須」、でもそれが快適になる

岩手は完全な車社会。まず車なしでは生活が成り立たないと思ってください。

また、岩手の中心市街地に住んでいても、ちょっと欲しいものを買いに行ける店が当日出先の付近にないことも。車で移動するのが当たり前なので、なんでも車で行くことに慣れていきました。

交通が便利な都市と比べ、不便さを感じる面もあります。でも、車の中は私空間。車内をこだわったり、「車を運転する時間、案外好きになれた」という薬剤師仲間も岩手には多くいました。

5.薬剤師として見た岩手の現場――地域医療における薬剤師の大きな役割

岩手の調剤薬局で働いて、都市の薬局と明らかに違うことを数多く感じました。

その一つが、患者さんとの距離感の近さです。

隣のコンビニで顔を見るような顔なじみの患者さんが多く、【「寝ていたら目が覚めなくなって、どんな飲み合わせが安全ですか」と相談されたり】、薬のわかりやすい説明が信頼に直結するほど、精度を求められました。

また、病院が少ない地域だからこそ、薬局が地域医療の「補完機能」を担う場面が岩手では特に多かったです。少し具合が悪いという程度はまず薬局に来て相談する文化が根付いており、「薬剤師として誰かの健康を守っている実感」が大きかったです。

6.まとめ:地方転職を成功させるためのポイント

  • 年収の額面だけで判断しない――家賃・駐車場・冬の生活費まで含めた「可処分所得」で比較すること
  • 冬の生活をリアルにイメージする――雪かき・凍結路面・スタッドレスタイヤ代を事前に調査
  • 車の準備を先にする――地方では車は必須。車なし生活の選択肢も規制緩和により少しずつ広がってはいるが、岩手ではまだ車が欠かせないエリアが多い
  • 地域に強い転職エージェントに相談する――岩手のような地方の求人は大手求人サイトに少ない。地域密着のコンサルタントに紹介してもらうのが近道

★ U・Iターン転職を考えている薬剤師の方へ

岩手のような地方の薬剤師求人は、地域密着の情報を持つ転職エージェントに相談することをおすすめします。私は、転職先の地域情報や職場環境を事前に詳しく聞いておけたことで、入社後のギャップを最小限にできました。

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