2025年12月8日放送の『主治医が見つかる診療所』で大きな注目を集めるのが、「65歳にして現役のボディビル主婦」です。
この驚異的な経歴を持つ女性こそ、日本の女子フィジーク界を牽引するリビング・レジェンド、山野内 里子(やまのうち さとこ)選手です。
日本選手権で5度の女王に輝いた彼女の強さの秘密は、日々のトレーニングはもちろん、徹底的に管理された食生活にあります。
特に、番組テーマである「血糖値スパイク」対策としても極めて優秀なその食事管理術は、年齢を重ねても健康を維持したいと願う全ての人々の手本となります。
還暦を超えてなお進化し続ける「マッスルクレオパトラ」の軌跡と、その究極の食事法、そして一般の人でも真似できる健康法を詳細に解説します。
山野内里子のプロフィールと輝かしい経歴
| 項目 | 詳細 |
| 生年月日 | 1960年11月7日(2025年12月現在:65歳) |
| 出身地 | 宮崎県 |
| 最高位 | 女子ボディビル日本選手権(ミス日本)5冠、アジア選手権 2冠 |
| 現在の活動 | 現役競技者、ゴールドジム公認パーソナルトレーナー、YouTuber |
| 異名 | マッスルクレオパトラ |
山野内選手は還暦を迎えてもなお「自分の身体が年々進化している」ことを実感し、国内外のトップ戦線で戦い続ける、日本の女子ボディビル界の象徴的存在です。
彼女の生き様は、年齢を理由に挑戦を諦めない全ての人々に勇気を与えています。
山野内里子がボディビルを始めたきっかけと哲学
山野内選手が本格的にボディビルディングの世界に入ったのは、比較的遅い40代半ばのことでした。
- 初期の運動経験と転機: 学生時代からエアロビクスや水泳に親しんでいましたが、ターニングポイントは40代後半。ご主人の転勤で名古屋に来た際、近所にオープンしたゴールドジムに入会したのが始まりです。当時やっていたエアロビクスの先生から「どのスポーツにも筋トレは大事だよ」とアドバイスを受けたことをきっかけに、ウェイトトレーニングを開始しました。
- 熱中した理由: 筋トレを通じて「つけたいところに筋肉をつけ、絞りたいところを絞る」という究極のボディメイク、すなわち自分の努力がそのまま身体の変化として現れる楽しさに魅了されました。特に、努力が報われる喜びが彼女を競技へと駆り立てました。
- 競技活動へ: 2006年に愛知県ボディビル選手権で優勝を果たすなど、競技者としてのキャリアをスタート。2013年に女子ボディビル日本選手権で日本一に輝くと、その後も計5回の日本女王の座を獲得。50代半ばにしてキャリアのピークを迎えるという異例の経歴を持っています。
- トレーニング哲学: 彼女のトレーニングの根幹にあるのは、「継続こそ力」というシンプルな哲学です。無理のない範囲で高強度を維持し、年々増していく自重と向き合い、常にポジティブな姿勢でトレーニングに臨むことが、身体の進化を支えています。
主治医が見つかる診療所SPで紹介:究極の食事管理術
番組テーマ「血糖値スパイクに影響するいい習慣・悪い習慣」に最も関連するのが、山野内選手の緻密な食事管理です。
長年の経験から培われた彼女の食生活は、単に筋肉を作るだけでなく、インスリンの過剰分泌を防ぎ、健康を維持するための工夫に満ちています。
血糖値スパイク対策に直結する食事の3原則
- 高たんぱく質の徹底と調整:
- 年間を通して、牛肉、豚肉、鶏肉、そして大量の卵を摂り、タンパク質を最優先します。タンパク質は消化に時間がかかるため、腹持ちが良く、食後の急激な血糖値の上昇を緩やかにする効果が期待できます。
- 減量期(オンシーズン)には、1食あたり200gの肉、1日最低6個の卵など、さらにタンパク質の割合を高め、筋肉分解を防ぎながら体脂肪を落とすことを目指します。
- 主食の選択と低GI値の追求:
- 山野内選手は、ご自身の体質として白米(高GI値)を食べると太りやすいと感じているため、主な糖質源としてオートミールを取り入れています。オートミールは白米よりも食物繊維が豊富でGI値が低いため、血糖値の上昇を穏やかにする、まさに血糖値スパイク対策の「いい習慣」です。
- 彼女は炊飯器でオートミールを炊き、おにぎりとして小分けにするなど、手軽に低GI食品を摂取する工夫をしています。
- 脂質・塩分の徹底管理:
- 揚げ物など高脂質なものは避け、調理法を「焼く」「炒める」に変更し、油の使用量を最小限に抑えます。
- 塩分も極力抑え、素材の味を活かした調理法を追求することで、血圧管理にも配慮した健康的な食生活を実践しています。
栄養管理を支えるサプリメント活用法
山野内選手は、食事だけでは補いきれない栄養素をサプリメントで補給しています。
- プロテイン: トレーニング後のタンパク質補給は欠かせません。
- アミノ酸(BCAA/EAA): 筋肉の分解を防ぎ、回復を促進するために、トレーニング中やその前後で積極的に摂取します。
- ビタミン・ミネラル: 栄養バランスを整え、代謝をスムーズにするためにマルチビタミンやミネラルを摂取します。特に大会が近づくと、ビタミンCや鉄分など、体調維持に必要なものを細かく調整します。
一般の人でもマネできる!山野内式健康法と食事法
山野内選手の食生活はストイックですが、その基本には誰もが健康に役立てられる原則があります。
| 山野内選手の原則 | 一般の方向けの健康法・食事法への応用 |
| 自分の体質を知る | 「白米が合わない」という気づきからオートミールに切り替えたように、自分の身体がどの食材にどう反応するかを観察し、最適な主食(例:玄米、雑穀米、オートミール)を見つける。 |
| 「質」を重視したカロリー摂取 | 揚げ物や菓子などのエンプティカロリー(栄養価の低いカロリー)を避け、高タンパク・低GI値の食材を中心とした食事でカロリーを摂る。 |
| 環境整備と強い意志 | 食べたいものは我慢するのではなく、家に置かない、買わないことで誘惑を断ち、無駄なカロリー摂取を避ける。「環境を整える」ことが最も楽なダイエット・健康維持法。 |
| トレーニングの継続 | 激しいトレーニングができなくても、ウォーキングや軽い筋トレなど、自分が続けられる運動を「やらない日を作らない」という意識で継続する。これが血糖値の改善や体力の維持に直結します。 |
ボディビル山野内里子の血糖値スパイクを防ぐ驚きの食習慣【主治医が見つかる診療所】まとめ
山野内里子選手の驚異的な現役生活は、特別な才能や、一時的な激しい努力だけによるものではありません。
彼女の強さの源は、「365日ほぼ同じ」を貫く一貫した食事管理と、身体の反応を正確に把握し、最適な食材を選ぶ自己管理能力にあります。
これは『主治医が見つかる診療所』の今回のテーマである「血糖値スパイク」の改善においても共通する哲学です。
健康は、一日の食事や運動で決まるのではなく、「いい習慣」をどれだけ長く続けられるか、その「継続」の力にかかっています。
年齢を重ねるごとに筋肉をつけ、より健康的な肉体を構築し続ける山野内選手の姿は、ボディビルという枠を超え、私たち一人ひとりの健康的な生き方のヒントを与えてくれます。
彼女の食生活から、無理なく続けられる「質の高い習慣」を見つけ、自身の健康づくりに取り入れてみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。

