こんばんは。管理人のメイです。
本日放送の人生の楽園では、徳島県つるぎ町で伝統の藍の栽培を復活させた枋谷京子さんが紹介されます。
枋谷京子さんは家賀(けか)再生プロジェクトの代表を務めています。
徳島県美馬郡つるぎ町出身の枋谷京子さん。
つるぎ町内の家賀集落は、枋谷京子さんの夫・秀信さんの故郷です。
枋谷京子さんは、49歳の時に秀信さんを腎臓がんで亡くしました。
毎週のように家賀集落へお墓参りに行っていた枋谷京子さんは、集落の過疎化を目の当たりにします。
ひと昔前は100軒以上あった民家は空き家だらけに。
家賀集落は廃れ、いずれなくなってしまうと危機感を抱いた枋谷京子さんは、集落の再生を試みます。
その昔、家賀集落では藍染用の”藍”が栽培されていました。
藍の栽培を復活させ、集落に活気を取り戻したいと思った枋谷京子さんは、地元住民と準備を始めます。
時期を同じくして、この家賀集落を含む”にし阿波地域”が世界農業遺産に認定されます。
世界農業遺産は、伝統的な農林水産業システムを、その地域の文化、景観、生物多様性などと一体的に保全し、次世代に継承していくことを目的としています。
この、『にし阿波傾斜地農耕システムが世界農業遺産に認定』されたことが、枋谷京子さんを後押しします!
枋谷京子さんは、家賀再生プロジェクトを立ち上げ、傾斜での藍栽培を始めました。
世界農業遺産に認定されたのが2018年。
枋谷京子さんが家賀再生プロジェクトを立ち上げたのが2019年。
2022年には、自然体験宿泊施設『家賀乃里 古城(こじょう)』を開設。
家賀集落を訪れる農業研究者や農業体験を希望する人たちのために、枋谷京子さんが宿泊場所を作りました。
『家賀乃里 古城』は築260年と云われる古民家で、中には囲炉裏があります。
2025年現在、74歳になった枋谷京子さんは藍の栽培を続けています。
見事に過疎地を活性化させた枋谷京子さんについて、もっと知りたくなりましたか?
また、築260年と言われる古民家に泊まってみたくありませんか?
そんな方はぜひ、続きをご覧ください。
枋谷京子のプロフィール
- 名前:枋谷 京子(とちたに きょうこ)
- 生年月日:非公開、2025年8月現在74歳
- 出身地:徳島県美馬郡つるぎ町
- 職業:元保育所事務、元エステサロン経営者
- 家族:夫(2000年頃にご逝去)、子供二人
枋谷京子さんは、エステサロンを開くなど、自分のやりたいことにまっすぐな行動力のある方です。
でも、家族4人のどこにでもいる母であり妻でした。
夫・秀信さんが54歳で亡くなられた時は、相当大変だったと思います。
京子さんはその時49歳。
念願だったエステサロンを開業してすぐのことだったので、子育てと一家の大黒柱とで、安らかな日々が一転です。
京子さんご夫婦はとても仲が良かったのかなぁと思います。
同じ地区内ですが、毎週のようにお墓参りに行くのは大変なことです。
そして、夫の故郷がどんどん過疎化していくことに気づけた京子さん。
多くの人が、「田舎の人口が減って行くのは仕方がないこと」と諦めてしまっているのに、京子さんは地域再生を呼びかけました!
地元住民が発起人ではないんですね。
そして仲間が集い、家賀集落が再生できたのは、京子さんの熱い想いと行動力。
そしてなにより人柄が大いに影響していると思います。
仮に、ちょうど再生させたいと思っていた地域が『世界農業遺産』に認定されたとしても、何をすればいいかわかりません。
おぉーすごい!と言って、一時的に盛り上がると思いますが、その活気は続きませんよね。
栃谷京子さんは、まず専門家に話を聞きに行くという行動を起こします。
その人は林博章さん。
徳島県立鳴門渦潮高等学校教諭です。
林博章さんは、”農耕システム”の論文の著者であり、剣山の農文化について研究をしています。
家賀集落を含むにし阿波地区は傾斜を利用した農耕システムで世界農業遺産に認定されました。
剣山系です。
林博章さんはまさしくこの分野の専門家です。
栃谷京子さんは、林博章さんから『大正時代から昭和初期までは、家賀地区では藍の栽培が盛んだった』と聞き、山の傾斜を利用した伝統的な農耕システムを使って藍の栽培を始めました。
そうして、「家賀再生プロジェクト」がスタートしました!
栃谷京子さんの笑顔は柔らかく、温かいですよね。
エステサロンを開業していたこともあり、人と接したり、喜ばせたりするのがとても好きな人だと想像します。
そして、家賀集落を訪れる農業研究者や農業体験者が増えると、宿泊施設が必要に。
栃谷京子さんは、古民家を借りて自然体験宿泊施設『家賀乃里 古城(こじょう)』を始めました。
この古民家は築260年。
囲炉裏もあって、現代人には非日常を味わえる空間です。
こうして限界集落だった家賀集落に活気が戻ります。
栃谷京子さんの故郷愛、素敵ですね。
家賀乃里 古城(こじょう)はどこにある?
山の合間をぬって作られた道路を進むと家賀集落ですね。
- 名前:家賀乃里 古城
- 住所:〒779-4107 徳島県美馬郡つるぎ町貞光家賀道上474
- アクセス:
- 徳島自動車道 美馬ICより約20分お車でJR徳島駅→約1時間15分徳島港→約1時間15分
- 小島駅から車で約38分
- 駐車場あります
- TEL:090-5144-4896、050-5444-6620
- チェックイン:15:00(20:00が最終)
- チェックアウト:10:00
家賀集落は、霊峰剣山の北側に位置し、斜度40度もある急な斜面にある森に囲まれた天空の山里。
斜面には棚田や畑、古民家といった、まさに日本の原風景が広がっています。
この地区は空に近いことから『ソラ』とも呼ばれています!
この宿泊施設は築260年の古民家!
中には囲炉裏もあり、外に出ても中に入っても昔の懐かしい日本を体験できます。
夕食には藍の天ぷらなど、藍を使った料理が提供されています。
家賀(けか)再生プロジェクトとは?
栃谷京子さんがリーダーとなって動き出した『家賀再生プロジェクト』。
きっかけは、家賀集落を含む「にし阿波の傾斜地農耕システム」が「世界農業遺産」に認定されたことです。
家賀集落は西日本第2位の高峰・剣山の北麓に位置する美馬郡つるぎ町の一角にあります。
標高差約400mの傾斜面に展開する国内最大規模の急傾斜地集落です。
家賀集落は、なんと斜度が40度にもなる斜面に畑があるんです!
40度。分度器で見るとあまり急には見えませんが、立ってみるとひっくり返りそうになるほどの角度なんです。
私は学生時代にスノーボードにハマっていましたが、その際、斜度30度のゲレンデを滑ったことがあります。
もう恐怖でした。
体感では斜度70度じゃない?と思っていました。
あの角度より鋭角な斜度40度!
段々畑にせず、この角度を利用した農耕システムを『傾斜地農耕システム』と言います。
そして、茅などの敷き草を使って、土が流れていくのを防ぎます。
この畑で栽培されていたのは藍。
大正時代から昭和初期まで大変盛んに栽培されていたそうです。
当時は100軒ほどの民家がありました。
でも、現在は空き家だらけで廃れる一方。
ここで藍を栽培して、集落に活気を取り戻そうと「家賀再生プロジェクト」が動き出しました。
限界集落の再生、すごいビジョンです。
ここで栽培された藍は
- 無農薬
- 化学肥料なし
- 粉にして食べられる
- 茅と落葉で栽培
藍の葉を乾燥 粉末にした「食べる藍」パウダー『家賀の藍粉』が販売されています。
『藍晩茶』は、藍の粉を阿波晩茶にブレンドしたものです。
藍には抗酸化作用があり、糖尿病やダイエットにも効果があると言われています。
スーパーフードでもある藍は、様々な食材とのコラボレーションにより今注目されています!
古城はどこ?家賀集落の藍栽培と枋谷(とちたに)京子のプロフ【人生の楽園】まとめ
栃谷京子のプロフィール
栃谷京子さん(74歳)は、亡き夫の故郷・徳島県美馬郡つるぎ町家賀集落を再生させようと藍の栽培を開始。
築260年の古民家を宿泊施設にし、藍の天ぷらなど藍を使った料理を提供しています。
家賀乃里 古城(こじょう)
- 名前:家賀乃里 古城
- 住所:〒779-4107 徳島県美馬郡つるぎ町貞光家賀道上474
- アクセス:
- 徳島自動車道 美馬ICより約20分お車でJR徳島駅→約1時間15分徳島港→約1時間15分
- 小島駅から車で約38分
- 駐車場あります
- TEL:090-5144-4896、050-5444-6620
- チェックイン:15:00(20:00が最終)
- チェックアウト:10:00
傾斜地での藍栽培や古民家での宿泊が体験できます。
日本の原風景を見て、体験できる施設があるのはありがたいですね。
限界集落は日本中で増えています。
国内の人口が減る一方なので、地方の活性化は簡単ではありませんが、栃谷京子さんの活動には勇気づけれますね。
集落に再生、応援しています!
そして、藍を使った天ぷらやお菓子、一度食べてみたいです!