外食チェーンで、ロボットが調理しているところがあるって知っていましたか?
配膳ロボットはお客さんと接するので見かけますが、厨房にもロボットがいたなんて知りませんでした。
調理ロボットは、大阪王将やケンタッキー・フライド・チキン、ガストなど、私たちになじみのあるチェーン店で一部導入されているんです!
今回は、調理ロボットを作っている会社の社長・白木裕士さんがどんな人なのか気になり、経歴や起業のきっかけを調べてみました。
また、本当にロボットが人の代わりになれるか、人件費や作業効率についても紹介します。
白木裕士のプロフィール・経歴
- 名前:白木 裕士(しらき ゆうじ)
- 生年月日:1987年(詳細は非公開)
- 出身:愛知県名古屋市
- 学歴:高校・大学へカナダ留学、ハーバード大学大学院CORe修了
- 経歴:1987年愛知県名古屋市に生まれる。高校から大学までカナダに単身留学。高校在学中に、”家庭教師派遣のオンラインサービス”を作り起業。大学にかけて複数起業し、そのうち1社は売却。オンラインで経営・会計・統計を学べるハーバード大学大学院COReを修了。2015年ボストンコンサルティンググループ(BCG)日本支社に入社。大企業の事業構造改革、中期戦略策定、新規事業策定、営業生産性改革など製造業中心のプロジェクトに参画。ロボットチームに所属し、世界中の大企業がどのようにロボットを導入し、生産性を高めているのかを研究。その後、調理ロボット開発の調査のため、BCG退社。現場を深く理解する必要があると感じ、ガストでアルバイトをしていた。ファミリーレストランには「茹でる」「炒める」「揚げる」「焼く」を全て取り入れている業態であり、ガストは店舗数が多く、オペレーションから多くを学べると厨房で経験を積んだ。そして、2018年2月TechMagic株式会社を創業。
白木裕士のベンチャーマインドは家族の影響!
白木裕士さんは学生時代に起業されています。
単身で留学して、さらに起業!すごい行動力ですよね。
白木さんのおじいさん、そしてお父さん、他の親族でも事業をしている人がいました。
なので、起業への精神的なハードルはサラリーマン家庭で育った人より低かったと思います。
白木さんが一番影響を受けたのはお父さんです。
白木さんのお父さんは、4代続いた会社を倒産させてしまいましたが、「世の中に新しい価値を作っていくことが重要」と信じて再び起業します。
この『様々な困難や変化に対し、与えられた環境に囚われず、自ら行動を起こし、新たな価値を生み出していく精神や能力』というアントレプレナーシップが高いお父さんに影響を受けます。
また、白木さんのお父さんは「多くの人に良いインパクトを与えられることが起業家の面白いところ」とよく話していて、その考え方にも大きく影響を受けたそうです。
さらに、経営者であったおじいさんからも、大切なことを学びんだそうです。
それは、「世の中のため、人々のためになることが最も重要な道である」ということ。
白木さんは、『事業の目的が単にお金を稼ぐことではなく、社会や産業、企業のために徳を積むことであるべきだと』と解釈し、『まず重要なのは、どうしたら社会、産業、顧客に価値を提供できるか、徳を積めるか』と考えています。
起業・経営、奥が深いです。
白木裕士さんのベンチャーマインドは、家庭環境にありましたね!
白木裕士が調理ロボット事業を立ち上げたきっかけ
料理好きのおばあちゃんが、夫の死後、料理をしなくなったことがきっかけで調理ロボットをしたいと思ったそうです。
家庭用はあまりにもコストがかかるので、まずは外食産業から!
8割もの外食チェーンが人手不足を感じているそうです。
白木裕士の調理ロボットにかける想い
ロボット導入=人件費削減
と思う人もいると思います。
確かに、ロボットの導入の理由の一つに、人件費削減はあると思います。
でも、ロボットは、「仕事を奪う存在」というよりも、「私たちの生活や仕事を支える存在」と考えた方がしっくりくるのではないでしょうか。
白木裕士さんは、ロボットと人間は“対立する存在”ではない!
そして、「どっちが勝つか?」ではなく、「どう共に働くか?」が大切と説いています。
そうですよね。
人手不足が叫ばれる昨今。
ロボットができる仕事があれば任せたいですよね。
調理ロボットは、外食産業の厨房で行われている作業を代わりにやってくれます。
同じメニューを作り続けるのはモチベーションが上がりませんし、重い鍋を振り続けるのも、立ちっぱなしなのも体によくありません。
厨房の温度は異常に高く、熱中症のリスクもあります。
皿洗いをし続けるのも楽しくありません。
そんなルーティーン作業をロボットが代わってくれたらありがたいですよね!
人は、接客や盛り付けなどの感性が必要なところを担当すればいいんです。
新メニューの開発とか、やることはたくさんありますし!
『人とロボットが共に働く社会』は、無限の可能性を秘めていますね。
調理ロボットの種類
- P-Robo:パスタをはじめとする”茹でる”作業が得意!例えば、クリーパスタ、ペンネ、ざるそば、炒飯、回鍋肉など
- I-Rpbp2:自動洗浄付き!”炒める”が得意!例えば、炒飯、回鍋肉、焼きそば、エビチリ、トマトと卵の中華炒め、レバニラなど
- M-Robo:総菜の自動盛り付け!量りが高度!粘着性があっても問題なし!例えば、マカロニサラダ、ひじき煮、きんぴらごぼう、ハンバーグ、唐揚げ、焼き魚など
- W-Robo:食器の仕分けと収納が自動化!
大阪王将、ガスト、ケンタッキー・フライド・チキン、エビノスパゲッティなどがこのロボットを導入しています。
そして、大阪王将での活躍が著しいです!
大阪王将では、料理の速さとクオリティで1級から3級のレベル分けをしています。
1級は、なんと500人中17人しかいないハイレベルです!
そして、I-Rpbp2は1級のレベルを完コピできるそう!
I-Rpbp2が料理してくれれば、料理人を育成する時間も短縮できます。
そんなすごい能力をもつI-Rpbp2ですが、大阪王将のメニュー”天津飯のふわとろ玉子”は再現できないそうです。
ロボットには作れない料理があるんですねぇ。
I-Rpbp3が開発された時には、卵の火加減なども制御できようになっているかもしれませんね。
白木裕士の海外進出
すでに海外から声がかかっています。
日本より人件費が高い海外は、性能の良いロボットがとても重宝されています。
そして、海外の方が厨房が広く、日本では懸念点のサイズが問題ないんです。
飲食チェーンにもメリットがあります。
海外に店舗を持たなくても、レシピを共有すればどこでも同じ料理が作れます!
例えば、大学のカフェテリアに調理ロボットを設置して、大阪王将のレシピをダウンロード・・・。
職人がなくても、言葉の壁があっても料理は作れます!
すごく画期的ですね。
カンブリア宮殿
5月29日 23:06~『カンブリア宮殿【プロのおいしさを「再現」する 調理ロボットのキッチン革命!】』に白木裕士さんが出演します。
人手不足に苦しむ外食産業を調理ロボットが救う!
「ロボットは人間の仕事を奪うのではなく、人間と共に生き支えてくれる存在」と語る白木社長。
熱い想いが聞けそうなので、番組が楽しみですね。
まとめ
プロフィール・経歴まとめ
名前:白木 裕士(しらき ゆうじ)
1987年愛知県名古屋市に生まれる。
高校から大学までカナダに単身留学。
高校在学中に、”家庭教師派遣のオンラインサービス”を作り起業。
大学にかけて複数起業し、そのうち1社は売却。
オンラインで経営・会計・統計を学べるハーバード大学大学院COReを修了。
2015年ボストンコンサルティンググループ(BCG)日本支社に入社。大企業の事業構造改革、中期戦略策定、新規事業策定、営業生産性改革など製造業中心のプロジェクトに参画。ロボットチームに所属し、世界中の大企業がどのようにロボットを導入し、生産性を高めているのかを研究。
その後、調理ロボット開発の調査のため、BCG退社。
現場を深く理解する必要があると感じ、ガストでアルバイトをしていた。ファミリーレストランには「茹でる」「炒める」「揚げる」「焼く」を全て取り入れている業態であり、ガストは店舗数が多く、オペレーションから多くを学べると厨房で経験を積んだ。
そして、2018年2月TechMagic株式会社を創業。
白木裕士さんは外食産業の人手不足に大きく貢献していますね。
白木さんの
『事業の目的が単にお金を稼ぐことではなく、社会や産業、企業のために徳を積むことであるべきだと』と解釈し、『まず重要なのは、どうしたら社会、産業、顧客に価値を提供できるか、徳を積めるか』
と考え。
とても考えさせられます。
社会貢献がまわりまわって事業が成り立つための資金になる。
社会、産業、顧客に価値を提供することが先。単にお金を稼ぐのではない!
起業を考えている人にはとても響く言葉ではないでしょうか。