10月21日のクローズアップ現代は『日本の“発酵食品”が世界でブーム その陰で危機が』でした。
現在、世界中で「日本の発酵食品」ブームが起きているそうです。
私たち日本人には普通の”みそ”、”しょうゆ”、”納豆”などが注目され、麹をつかったレシピ開発も進んでいるとのこと。
腸内環境を整え、健康効果が期待で来るし、発酵パワーできれいになれると評判です!
ぬか床を毎日混ぜている人の手はつやつやでとってもきれいですもんね。
番組では”発酵デザイナー”の肩書きを持つ小倉ヒラクさんが出演しました。
この”発酵デザイナー”という肩書は、世界でただ一人かも?!とのこと。
いったいどんな職業なのでしょうか。
小倉ヒラクさんの独特な雰囲気も気になります。
そこで、小倉ヒラクさんのプロフィールや発酵デザイナーについて調べました。
そして、小倉ヒラクさんは結婚していてお子さんもいらっしゃることがわかったので、そちらもまとめました。
ぜひご覧ください。
小倉ヒラクのプロフィール
- 名前:小倉ヒラク
- 生年月日:1983年
- 出身地:東京都
- 学歴:
- 高校:東京都立調布北高校卒業
- 大学:早稲田大学第一文学部演劇映像専修卒業
- 職業:発酵デザイナー
- 著書:「発酵文化人類学」(木楽舎)、「日本発酵紀行」(D&DEPARTMENT PROJECT)、「発酵する日本」(Aoyama Book Cultivation 青山ブックセンター)など。
発酵デザイナーとは・・・微生物の働きをデザインを通して見えるようにすることを活動の定義としています。
小倉ヒラクの目指す世界
小倉さんは「生態系と人の営みが調和した社会」を目指し、その実現のためにデザインやコミュニケーションの技術を役立てたいと考えています。
特に、発酵・微生物の領域を通じて、未来をつくるテクノロジーや仕事のあり方を生み出すことに貢献することを目指しています。
小倉ヒラクの主な経歴と活動
小倉さんは、元々アートディレクターとしてキャリアをスタートさせました。
企業の経営課題などをデザインで解決する仕事をするうちに、情報や文脈のリサーチ、概念のデザイン・体系化を仕事の中心に据えるようになります。
その後、発酵醸造学に興味を持ち独学で学び始め、東京農大醸造科の研究生を経て、発酵の専門家となりました。
経歴
1983年、東京生まれ。2007年、早稲田大学第一文学部演劇映像専修卒業。
デザイナーとしてメーカーに勤務後、2010年に独立、山梨県甲府市の老舗みそ屋「五味醤油」のホームページなどのデザインを担当。
その後、東京農業大学で研究生として発酵学を学んだ後、山梨県甲州市に発酵ラボをつくる。
2020年、東京都世田谷区代田に、発酵食品・酒・書籍などの小売、飲食店、イベント開催の複合施設「発酵デパートメント」をオープン。
「見えない発酵菌たちのはたらきを、デザインを通して見えるようにする」ことを目指し、全国の醸造家や研究者たちと発酵・微生物をテーマにしたプロジェクトを展開。
小倉さんの人生の転換期といえるのは20代の出来事のように思います。
小倉ヒラクさんの「人生を旅しながら発酵に出会うまで」激動の20代
- パリでの修業時代(20歳):
- 大学を休学し、クロアチアの画家ミルコとの出会いをきっかけに1年間フランスのパリへ。
- 現地でミルコに弟子入りし、フランスとイギリスで展覧会を開催。アートバブル期だったこともあり、絵が売れる経験をしました。
- 大学では文化人類学を専攻していました。
- ゲストハウス経営とカオスな生活:
- 無職のまま大学を卒業した後、「旅に行けないなら呼べばいい」という発想で、東京・三鷹市でゲストハウス経営を開始。
- 海外旅行者で有名になり、毎週末パーティーをするカオスな生活が続き、人生に行き詰まりを感じたため、一度立ち止まり、スキンケア会社でインハウスデザイナーとして働くことを決めました。
- 地方でのデザイン活動:
- 26歳で独立した後、元同僚の紹介で山梨の五味醤油のデザインを依頼されたのが転機となります。
- これを機に、醸造蔵や農家からの依頼が続き、テントと寝袋を持って現地に滞在し、農作業を手伝いながらデザインを納品するという異色のライフスタイルを確立しました。
- 発酵との運命的な出会い:
- 元同僚の紹介で、発酵学の第一人者である小泉武夫先生に出会います。
- 先生から「発酵食品を食べなさい」と助言を受け、実践したところ体調が劇的に回復。この経験から「発酵って面白い。僕は微生物の世界でいこう」と決意しました。これが20代の締めくくりとなりました。
滅茶苦茶な20代で出会った世界中の人たちとの再会を楽しんでいると語っています!
小倉ヒラクの活動
小倉さんの活動の軸は「発酵文化の研究者とデザイナーのハイブリッド」
- デザイン・アート:発酵菌の働きをグラフィック、アニメ、歌、踊り、展示会など、多様な表現で可視化。
- 山梨県の老舗味噌屋と制作したアニメ『手前みそのうた』はグッドデザイン賞を受賞。
- 研究・執筆:発酵文化のフィールドワークを行い、その知見を基に執筆活動を展開。
- 著書に『発酵文化人類学』『日本発酵紀行』『アジア発酵紀行』などがあります。
- 事業:下北沢に発酵カルチャーの拠点「発酵デパートメント」をオープン。
- テクノロジー:東京大学との共同研究で、微生物の働きを可視化するデバイスや、発酵ロボット『ヌカボット』の開発などに携わっています。
小倉ヒラクの思想と研究分野
小倉さんの活動の根底には、大学時代に学んだ文化人類学の手法があります。
- 著書: フィールドワークの集大成として『発酵文化人類学 微生物から見た社会のカタチ』を出版し、異例のヒットを記録しました。この本を通じて、微生物と発酵食の関わりを人間社会や自然と付き合うためのヒントとして提示しています。
- オルタナティブな視点: 彼は発酵を「オルタナティブ(代替案)を示してくれる」存在と捉えています。
- 絶対的な他者性: 発酵食品を作るのは人間ではなく菌であり、人間は「良い環境作り」しかできないという点で、人間中心ではない視点を提供してくれます。
- 長期的な時間のスパン: IT業界が「ドッグイヤー」なら、発酵の世界は「逆ドッグイヤー」であり、100年単位で物事を考える感覚が重要だと述べています。
- 目指す社会: 「生態系と人の営みが調和した社会」の実現を大きな理想とし、発酵・微生物の領域を通じて、未来のテクノロジーや仕事のあり方を生み出すことを目指しています。
小倉さんの人生は、デザイン、旅、文化人類学、そして発酵という一見バラバラな要素が、発酵デザイナーという唯一無二の仕事として繋がっています。
小倉ヒラクの妻・子供
小倉ヒラクさんはフリーランスの編集者である小野民さんと結婚されています。
結婚の正確な時期はわかりませんでしたが、小野民さんのご実家が東日本大震災で被災し、フリーランスになった2012年以降とのことです。
2013年くらいでしょうか。
お子さんは2人。
2人とも女の子です。
一人目は小倉ヒラクさんと小野民さんが甲州市に移住した時にお腹にいたので、現在9歳くらいですね。
そして、下の子は2023年の記事ではすでに生まれていて、生後半年で保育園に預けて働いたエピソードが書かれていたので、4,5歳でしょうか。
そして、小倉ヒラクさん、小野民さん、2人の娘さん以外にも同居者がいます!
それは4匹の猫~
↑は、小倉ヒラクさんが娘さんに絵本の読み聞かせ中。
猫ちゃんの姿勢が一番いいですね。
発酵デザイナー小倉ヒラクのプロフィール・結婚・妻・子【クローズアップ現代】まとめ
10月21日のクローズアップ現代に出演された小倉ヒラクさんについて、その独特な職業の秘密とユニークなプロフィールを紹介しました。
小倉ヒラクさんは、「発酵デザイナー」という世界でも珍しい肩書きを持つクリエイターです。
項目 | 概要 |
肩書き | 発酵デザイナー(世界で唯一の存在と言われる) |
活動定義 | 「見えない発酵菌たちのはたらきを、デザインを通して見えるようにする」こと。 |
専門性 | アートディレクター、文化人類学者、発酵学研究者という異色のハイブリッド。 |
主な活動 | 執筆、商品デザイン、アート制作、テクノロジー開発など多岐にわたる。 |
著書 | 『発酵文化人類学』など。発酵を人間社会の「オルタナティブ(代替案)」として捉える。 |
事業 | 東京・下北沢に発酵カルチャーの拠点「発酵デパートメント」をオープン。 |
目標 | 「生態系と人の営みが調和した社会」の実現。 |
家族 | 妻はライターの小野民さん。2人の娘と4匹の猫と共に山梨県に在住。 |
最後までお読みいただきありがとうございました。