記者として、凶悪事件や暴力団事件を追いかけていた緒方健二さんは、62歳で退社後、短大に入り直し、保育士になりました。
とっても異色な経歴に興味がわき、緒方健二さんのプロフィールはもちろん、緒方健二さんを支えたご家族、そして羽生結弦さんへの熱い想いを調べてみました。
緒方健二のプロフィール
- 名前:緒方 健二(おがた けんじ)
- 出身:大分県、1958年生まれ
- 学歴:同志社大学文学部卒業
- 家族:妻と息子(詳細は非公表)
- 資格:保育士資格、幼稚園教諭免許、こども音楽療育士資格
- 得意な手遊び歌:「はじまるよ」
- 愛唱する子守歌:「浪曲子守唄」
- 推し:羽生結弦
- 著書:『事件記者、保育士になる』
緒方健二の経歴
同志社大学文学部卒業、1982年毎日新聞社入社。
1988年朝日新聞社入社。
西部本社社会部で福岡県警捜査2課(贈収賄、詐欺)・捜査4課(暴力団)担当
本社社会部で警視庁警備・公安(過激派、右翼、外事事件、テロ)担当
捜査1課(殺人、誘拐、ハイジャック、立てこもりなど)担当
捜査1課担当時代に地下鉄サリンなど一連のオウム真理教事件、警察庁長官銃撃事件を取材
国税担当の後、警視庁サブキャップ、キャップ(社会部次長)5年
事件担当デスク、警察・事件担当編集委員10年、前橋総局長、組織暴力専門記者
2021年5月、62歳で朝日新聞社退社
2022年4月東筑紫短期大学保育学科入学
2024年3月卒業
現在、朝Bカルチャーセンターで事件・犯罪講座の講師を務めながら、取材と執筆、講演活動を続けている。
緒方健二のトレードマーク
緒方健二さんは、黒いスーツで角刈り頭がトレードマーク。
眼光鋭くいかつい顔で、巻き舌のべらんめえ口調で話されるともう反社会的勢力の人にしか見えません。(すみません。こわもてなので、つい。)
しかし、子供の話になるとその顔はぐっと柔らかくなります!
さらに、かばんの中はおもちゃでいっぱいです。
自作の犬のおまわりさんと迷子の子猫ちゃんのパペットマペットをつけると、もう保育士さんにしか見えません!
犬のおまわりさんには拳銃と拳銃の吊りひも、手錠に警棒も持たせている凝りようです。
「やる側が恥ずかしがっていたら、見せられる側の子供たちは楽しめない!」
と、子供たちの笑顔のために奮闘しています。
子供をこども扱いしない真摯な姿勢。
私からは怖い人に見える緒方健二さんですが、保育園での実習では大人気!
持病の腰痛が悪化するほど、だっこをせがまれていたそうです。
子供は、自分に危害を与える人かそうでないのか、わかるんでしょうねぇ。
緒方健二が保育士になったきっかけ
記者として、地下鉄サリン事件、殺人事件、凶悪犯罪を担当することが多くありました。
なかには子どもが巻き込まれたり、命を落とす事件も。
子供を虐待して死なせてしまったり、友人の子供を手にかけたり、そてし非行に走る若者など多いですよね。
あるとき、子どもが虐待で命を落とした事件を捜査した警察官が言った
「捜査で被害者の無念を晴らすことは出来るけれど、生育環境までは手が回らない」
という言葉で、自分に何かできないかと考え始めます。
子どもは、無条件で守り、慈しむ存在です。
泣いていたら笑わせたい。
困っていたら助けたい。
ひとり立ちできるまでは支えたいーー。
こんな思いから、第二の人生を保育士としてスタートすることを決めるのでした。
60歳超えてからの学生生活。
同級生は40歳くらい年下です。
ピアノは弾いたことないし、裁縫や折り紙も未経験。
こんな状態で挑戦するのは無謀、と思ってしまいますが、”いくつになっても始めるのに年齢は関係ない”とか、”学ぶのに遅すぎるなんてことはない”って言いますよね。
まさしく緒方健二さんは体現しています。
学生生活について、著書はもちろん、動画でも配信されています。
同級生の女性2人も登場していて、楽しい学生生活を送っているのが伝わりますよ!
緒方健二の羽生結弦愛
緒方健二さんは、羽生結弦さんを”若”と呼び、大変”お慕い”しています。
きっかけは、取材相手を待っていた居酒屋のテレビで、羽生結弦選手のスケートを観たことです。
2008年の11月、羽生結弦選手が全日本ジュニア選手権で史上最年少の13歳で優勝した時でした。
フィギュアスケートの技術はわからない緒方健二さんでしたが、「目にたいそう力と光がある子」と感じたそうです。
緒方さんが羽生結弦さんを”若”と呼ぶのは、羽生選手が上杉謙信を題材にしたドラマ曲「天と地」を演技で使用したのがきっかけです。
緒方さんはもともと、上杉謙信とその家老の直江兼続を尊敬していたので、
羽生結弦→上杉家のお殿様=若
緒方健二→直江兼続=爺や
になったそうです。
緒方さんを魅了するのは、羽生結弦の”選び抜かれた言葉の力”そして”他者への気遣い”、その”人柄”です。
羽生結弦さんの言葉に勇気づけられ、元気をもらった人は多いですよね。
緒方健二さんもその一人だったのです。
緒方さんは”X”で羽生結弦への愛を書き込んでいます。
羽生結弦さんのファンとの交流も盛んで、日本国内にとどまらず、メキシコやスペイン、中国、アメリカ、台湾などからもメッセージがくるようです。
翻訳しても判読不能となるメッセージが来ることから、羽生結弦さんさんのファンは宇宙にもいる?!ということで、「全宇宙の羽生結弦ファン」と呼びかけています。
著書『事件記者、保育士になる』でも、羽生結弦さんへの想いを書いていますよ!
激レアさんを連れてきた。
2025年5月12日 23:15~ ”激レアさんを連れてきた。”に緒方健二さんが出演します。
自作のパペットマペットでお遊戯を披露してくれるようですね。
異色の経歴をもつ保育士・緒方健二さん、必見です!!
まとめ
緒方健二さんは、約40年間事件記者として凶悪事件や暴力団事件を担当していました。
こどもが被害にあう事件を何度も経験し、こどもたちを笑わせたい・楽しませたいという思いから保育士を目指します。
63歳の保育士として書籍も出版し、講演も行っています。
コワモテだけど、とっても子供好きな緒方健二さんです。
また、羽生結弦さんの大ファンというのでも有名です。
羽生結弦さんを”若”と慕い、Xでたくさん綴られています。
緒方健二さんが子供の幸せを願い、第二の人生を始めたから4年が経ちますが、まだまだ子供が被害にあう事件はなくなりません。
「子供をもっと大切にする社会に」という緒方健二さんの言葉に共感しかありません。