10月11日の人生の楽園は『城下町 妻の喫茶店と夫の蕎麦屋 〜新潟・上越市』
新潟県上越市の雁木通りに面した町家で、長年の夢を形にしたご夫婦がいます。
喫茶店「カフェ マリキータ」を開いた西脇美智子さん(73歳)と、その奥で「そば処 なおじろう」を営む夫の直行さん(75歳)です。
妻・美智子さんが営む喫茶店と夫・直行さんが営む蕎麦屋はひとつ屋根の下にあります。
美智子さんは学生時代、一人暮らしで寂しいときに喫茶店のマスターとの交流で寂しさがまぎれました。
そして、この頃から喫茶店をやりたいと夢を抱いていました。
育児・介護で多忙な時も喫茶店で癒され、ますます喫茶店をやりたい思いがふくらみます。
介護をやりとげ、子供たちが巣立った70歳でようやく夢をかなえます!
夫の直行さんも美智子さんの夢を応援するとともに、自身も以前やっていた蕎麦屋を再開します。
手前が美智子さんの喫茶店”カフェ マリキータ”、奥が直行さんの蕎麦屋”そば処 なおじろう”
お店は別々だけど一つ屋根の下で一緒。
お互いに好きなことをトコトン楽しむパワフルなご夫婦です。
二人の歩みと、互いを思いやりながら人生を謳歌する様子から、その素晴らしい人柄をご紹介します。
夢を諦めなかった強い意志と優しさ:西脇美智子さんの人柄
美智子さんの人生は、まさに忍耐と献身、そして強い意志に彩られています。
- 3人のお子さんの子育てや直行さんのお母様の介護、さらには学費を捻出するための介護施設での仕事など、長年にわたり家族のために身を粉にして尽くしてこられました。「いつか喫茶店を」という夢を抱きながらも、ご自身のことは後回しにするその姿からは、温かく深い家族愛と責任感が伝わってきます。
- 憩いの場を求める心学生時代、初めての一人暮らしで心の拠り所になった喫茶店。そして、介護の苦労から一時でも日常を忘れさせてくれたのも喫茶店でした。この経験は、美智子さん自身が人の心に寄り添い、安らぎを与える場所を求める、繊細で優しい感性の持ち主であることを示しています。
- 「今」を大切にする決断力「旦那が元気なうちに何かやらないと何にもできなくなるよ」という高齢者の方の言葉に「ハッ」としたというエピソードからは、チャンスを逃さず、一念発起して行動に移す、パワフルで前向きな決断力を感じます。念願のカフェ「マリキータ」(スペイン語で「てんとう虫」)で、多くのお客さまに憩いの時間を提供されている美智子さんは、まさに夢を叶えた輝く女性です。
妻を支え、自らも楽しむ達人:直行さんの人柄
直行さんは、美智子さんの夢への挑戦に触発され、行動を共にした方です。
- 定年退職後は趣味の蕎麦打ちを楽しんでいた直行さんですが、美智子さんが喫茶店の開業準備を始めると、「俺も蕎麦屋をやってみたい!」と触発され、奥で「そば処 なおじろう」をスタート。このエピソードから、直行さんはいくつになっても新しいことに挑戦する好奇心と、行動力を持つ方だとわかります。
- 長年、美智子さんが家族のために尽くしてきたことを理解し、彼女の夢の実現を後押しするように自らも店を開く姿は、妻を尊重し、応援する温かい夫としての顔をうかがわせます。別々の店でも、一つ屋根の下で美智子さんの隣にいるということが、最高のサポートになっているのでしょう。
- 主趣味だった蕎麦打ちを仕事として復活させた直行さんは、自分の好きなことを見つけ、トコトン楽しむ達人です。70代で「蕎麦屋」という生きがいを見つけ、精力的に活動されている直行さんの人柄は、エネルギッシュで人生を心から楽しんでいる印象を与えます。
互いを思いやる夫婦の絆
「別々だけど一緒」という言葉が示すように、美智子さんと直行さんの人柄を象徴しているのは、互いを思いやる深い絆です。
雪国の暮らしを守る「雁木」のように、互いの夢や生きがいを理解し、尊重し合っているからこそ、隣り合わせでそれぞれの店を切り盛りするという、理想的な関係が成り立っています。
長年の苦労を乗り越え、70代にしてなお、好きなことに熱中し、輝き続ける美智子さんと直行さんご夫婦。そのパワフルで前向きな人柄は、私たちに「人生はいつからでも始められる」という大きな勇気を与えてくれます。
「カフェ マリキータ」と「そば処 なおじろう」の店舗情報
この2店舗は、上越市の雁木通りに面した町家を改修した複合店として、一つの場所で営業されています。
項目 | カフェ マリキータ | そば処 なおじろう |
場所 | 店舗の手前 (美智子さんが担当) | 店舗の奥 (直行さんが担当) |
住所 | 新潟県上越市仲町6-1-1 | 新潟県上越市仲町6-1-1 |
電話番号 | 080-5696-2709 | 090-2421-0949 |
営業時間 | 10:00~18:00(L.O. 17:30) 金曜のみ 10:00~14:00、17:00~21:00(L.O. 20:30) | 11:00~14:30(L.O. 14:00) |
定休日 | 月曜・火曜、ほか不定休 | 月曜・火曜、ほか不定休 |
席数 | 16席 | 15席 |
主な特徴 | ・発酵酵素玄米と手作りお惣菜の「発酵和ランチ」(限定10食、要予約)が人気。 ・こだわりのコーヒーを提供。 | ・手打ち蕎麦を提供(限定15食、要予約)。 |
アクセス | えちごトキめき鉄道 高田駅から徒歩約3〜4分 | えちごトキめき鉄道 高田駅から徒歩約3〜4分 |
【備考】
- 人気メニューであるカフェマリキータの「発酵和ランチ」と手打ち蕎麦は、それぞれ提供数に限りがあるため、事前の予約をおすすめします。
- 店舗の営業時間や定休日は変更になる場合があるため、ご来店前に各店舗の電話番号で確認すると確実です。
新潟県上越市マリキータの西脇美智子となおじろうの西脇直行【人生の楽園】まとめ
一つ屋根の下で、お互いを思いやり、別々のお店を切り盛りするご夫婦”西脇美智子さん”と”西脇直行さん”を紹介しました。
ご夫婦の人柄とお店への思い
- 美智子さん: 育児や介護など長年の献身的な努力を経て、70歳で夢を叶えた強い意志と、人に安らぎを与えたいと願う優しい感性の持ち主。
- 直行さん: 妻の夢を尊重し、自らも好きなことをトコトン楽しむ好奇心旺盛で行動力のある方。
- 夫婦の絆: 「別々だけど一緒」という言葉が象徴するように、互いの夢や生きがいを理解し、尊重し合う深い絆で結ばれています。
お2人が営むお店は、新潟県上越市の雁木通りに面した町家(新潟県上越市仲町6-1-1)にあります。
手前:美智子さんのカフェマリキータ
奥: 直行さんのそば処なおじろう
- アクセス: えちごトキめき鉄道 高田駅から徒歩約3〜4分。
- 注意点: 人気メニューは限定数があるため、事前の予約がおすすめです。来店前に営業時間・定休日の確認をお願いします。
このご夫婦のお店「カフェ マリキータ」と「そば処 なおじろう」に、ぜひ一度足を運んでみたいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。