10月23日のカンブリア宮殿は、『文具不況に負けない!ターゲット拡大戦略』でした。
出演したのはサクラクレパスの西村彦四郎社長。
サクラクレパスは創業100年を越えた老舗文具メーカーです。
小学生の時にあの赤い桜のマークがついた文房具を使っていた人も多いと思います。
また、オフィスで使うボールペンや万年筆が”サクラクレパス”という人もいらっしゃると思います。
しかし、少子化による発注数の減少や、デジタル化によるボールペンなどの文房具離れが加速し、文具メーカーは真価を問われています。
サクラクレパスは、「大人向け」の高級文具や「工業用」の使える文具を打ち出し、ターゲットをしぼった戦略で逆風を跳ね除けています!
「大人向け」では、成人のお祝いにサクラクレパスの高級万年筆やボールペンが選ばれています。
品ぞろえ豊富で、自分の好みの文房具がきっと見つかるでしょう。
そして、「工業用」としては、水に強く、水中でも書けるマーカーや、熱に強く、熱々のホットプレートに書けるマーカーが使いやすいと人気です。
今までの常識を覆し、「世界初」を打ち出しているサクラクレパスは、売り上げも好調で、過去最高を更新し続けています。
大手とは一線を画す”アイディア”と”技術力”がサクラクレパスの強みですね。
そこで今回は、サクラクレパスを率いる西村彦四郎社長について、家族・出身高校・大学・趣味・年収などのプロフィールや経歴をまとめましたので、ぜひご覧ください。
西村彦四郎のプロフィール
- 名前:西村 彦四郎(にしむら ひこしろう)
- 生年月日:1955年11月
- 出身地:兵庫県
- 育ちは東京
- 学歴:成蹊大学法学部卒業
- 現職:株式会社サクラクレパス 代表取締役社長(2014年3月就任)
- 家計:2代目社長の孫にあたる
- 家族:妻、猫1匹
- 趣味:音楽鑑賞、読書
日本の「色彩文化」を支え続ける老舗企業、株式会社サクラクレパス。
その5代目社長として、伝統を守りながらも新たな挑戦を続けるのが、西村彦四郎氏です。
年齢は69歳。
西村氏が幼稚園のころに、お父様の転勤で兵庫から東京に転居しています。
最終学歴は公表されていましたが、どこの高校を卒業したかはわかりませんでした。
成蹊学園は、小学校・中学校・高校・大学・大学院まである総合学園なので、もしかしたら、途中または小学生から成蹊学園で学んでいたかもしれません。
趣味を深堀り!
1.スポーツ
小中高校時代にサッカー、大学では競技スキーに取り組み、「夏は陸トレ、冬は12月から3月ごろまで、大学の試験期間以外はほとんど山に行きっぱなしでした」と語っています。
2.音楽
また、ジャズをアナログレコードで聴くのが趣味とのこと。
真空アンプは手放せない!そうです。
レコードも2000~3000枚はお持ち。
きっかけは、高校生の時にチック・コリアの『リターン・トゥ・フォーエヴァー』を聞いたこと。
そこからジャズに目覚め、その後、キース・ジャレットも出てきてのめり込んでいったそうです。
好きなジャズミュージシャンはピアニストのドン・プーレン、日本人なら菅野邦彦。トランペッターの市原ひかりも好きとのこと。
3.読書
西村氏が”いまも読み返す一冊”というのが、『パンツをはいたサル』です。
人間とはどういうものかにしゅうれんする内容が興味深いと語っています。
また、『アフターデジタル オフラインのない時代に生き残る』も、オンラインとオフラインを分けて考えるのではなく、一緒に考えることが大事だという気づきを与えてもらえたと話しています。
西村氏は、スポーツ・音楽鑑賞・読書と多趣味ですね!
西村彦四郎の経歴
1955年11月 兵庫県生まれ
1979年3月 成蹊大学法学部卒業
1980年5月 サクラクレパス入社
1996年9月 営業企画本部長に就任
1998年 取締役営業企画本部長
2003年 常務取締役営業企画本部長
2010年3月 専務取締役営業本部長
2014年3月 代表取締役社長就任
2017年 高級筆記具ブランド『SAKURA craft_lab』をスタート
西村氏は、大学を卒業してすぐに就職せず、1年間アメリカ留学をしています。
そして帰国後に、家族の勧めでサクラクレパスに入社しました。
入社後、まず大阪エリアで営業に配属され、文具店を一軒一軒訪問。
社員としての視点と現場感覚を養います。
サクラクレパスは同族経営ですが、西村氏は直系ではないため、まさか自身が社長になるとは思っていませんでした。
また、サクラクレパスの柱の一つである”通販事業”を開拓したのも西村氏です。
当時、一社員だった西村氏、社内からは「会社を潰す気か!」と大反対を受けますが、大成功させます。
こうして実績を積み上げ、40歳で部長就任を果たしました。
現場の視点を大切にする、地に足の着いたキャリアを歩んでいきます。
そして、長きにわたり描画材料のトップブランドとして親しまれてきたサクラクレパスを率い、少子化や市場縮小という逆風の中で、売上を過去最高に導いてきました。
これまでの仕事で最高の瞬間は、「自分で企画した商品をお客さんが店頭で手に取り購入していただいたとき。それはうれしいものです。」と語っています。
また、西村氏は「イメージできることはできる」を信条としています。
人柄と経営哲学:「イメージ」と「社員の幸せ」
西村氏の人柄と経営哲学を形作っているのは、「挑戦を恐れない実行力」と「人を大切にする思い」です。
1. 成功を信じるイメージの力
- 「イメージできることはできる」:幼少期の経験から得たこの教訓を経営にも活かしています。「売れると思ったら売れる」という信念のもと、周囲の反対を押し切ってでも、成功の姿を想像できるかどうかが事業推進のポイントだと考えています。
- 失敗を恐れないチャレンジ精神:社員に対しても、失敗を恐れずにチャレンジし、自ら決めて物事を進めることで責任感が生まれる風土づくりを奨励しています。
2. 人を大切にする経営と謙虚さ
- 「企業の成長は社員の幸せなくしてありえない」:社員一人ひとりの経済的な豊かさが、会社の成長につながると考え、柔軟な働き方や生産性向上による給与への反映などを進めています。
- 謙虚さの重要性:20代半ばで患った病気で入院した経験を「大きな財産」とし、読書を通じて謙虚な気持ちを養ったと述べています。ベテランになっても学び続ける姿勢を大切にしており、**「学びて思わざれば則ち罔(くら)し」**を信条に、常に謙虚に学び、自分で考えることを社員に伝えています。
- 「自責」の念:「君子は諸を己に求め、小人は諸を人に求む」という言葉を自分への戒めとし、仕事に取り組む際には、まず自分にできることは何かを考えて行動するよう社員に伝えています。
西村彦四郎の年収
3億円?!
サクラクレパスは、大手企業のようなブランド力を持っていますが、非上場の同族経営で中小企業です。
役員報酬など、年収にかかわる情報は非公開でしたが、”非上場”の”中小企業”から予想をしました。
1,国税庁の「令和5年分民間給与実態統計調査」によると、中小企業の役員報酬の平均は、
資本金5,000万以上で11,477万円
資本金1億円以上で13,809万円
で、役員報酬は資本金が大きい企業ほど上昇する傾向があります。
この調査結果から、資本金9000万円のサクラクレパスだと1200万円くらいと予想されます。
2,一般的に役員報酬は売上の3%から10%程度、もしくは年間利益の20%以内に収めるのが妥当とされているので、2025年3月18日に掲載された官報から、
純利益 | 15億5,400万円 |
---|---|
利益剰余金 | 116億300万円 |
総資産 | 314億1,500万円 |
年間利益と純利益は異なりますが、ほかに情報がないので、純利益を使って計算しました。
15億5400万円の20%は、
155,400 × 0.2 = 31,080
で、3億1,080万円です。
サクラクレパスは非上場企業なので、利益を役員報酬として分配しやすい傾向があり、実態に近い可能性が高いです。
3,純利益が15億円以上と非常に高水準であるため、一般的な同規模の資本金の平均額よりも大幅に高い役員報酬を設定している可能性が考えられます。
4,役員報酬は、役員の人数にも大きく左右されますが、社長の西村彦四郎氏と会長の西村貞一氏以外の情報はなく、特定できませんでした。
結論
- 資本金が9000万円の同規模の中小企業と比較するより、純利益が15億円以上と高水準であることから、純利益から役員報酬を試算するほうがよいと考えました。
- 役員報酬はMax3億1,080万円と算出され、役員の人数は不明ですが、社長がMaxに近い額をもらっていても不思議ではないと思いました。
⇒サクラクレパス社長・西村彦四郎氏の年収は約3億と予想しました。
参考:役員報酬が3億円以上の企業
- 日産自動車(内田誠前社長)⇒3億9,000万円
- 富士フイルムホールディングス(後藤社長)⇒3億1,000万円
- 日産自動車(役員平均)⇒3億9,657万円
サクラクレパス社長西村彦四郎の年収などwikiまとめ【カンブリア宮殿】
1. プロフィールと経歴
項目 | 内容 |
氏名 | 西村 彦四郎(にしむら ひこしろう) |
生年月日/年齢 | 1955年11月生まれ(69歳) |
現職 | 株式会社サクラクレパス 代表取締役社長(5代目) |
就任 | 2014年3月 |
学歴 | 成蹊大学 法学部卒業 |
信条 | 「イメージできることはできる」「学びて思わざれば則ち罔(くら)し」 |
成功体験 | 自分で企画した商品をお客さんが店頭で購入した瞬間 |
特筆すべき功績 | ・社内の反対を押し切り、通販事業を成功させた。 ・市場縮小の中、『SAKURA craft_lab』などの大人向け/工業用戦略で売上を過去最高に導く。 |
2. 人柄と経営哲学
西村社長の経営は、「挑戦を恐れない実行力」と「社員を大切にする思い」に支えられています。
- イメージの力と挑戦: 幼少期の教訓から「売れると思ったら売れる」という強い信念を持ち、社員にも失敗を恐れず、自ら決めて行動するチャレンジ精神を奨励しています。
- 社員の幸せ: 「企業の成長は社員の幸せなくしてありえない」とし、社員の経済的な豊かさが会社の成長に繋がるという考えのもと、給与への反映や柔軟な働き方を推進しています。
- 謙虚な姿勢: 20代半ばの病気入院の経験や読書を通じ、常に謙虚に学び、自分で考える姿勢(「学びて思わざれば則ち罔(くら)し」)を大切にしています。
3. 多彩な趣味
スポーツから音楽、読書まで、幅広い趣味が西村社長の思考を支えていることが分かります。
趣味 | 詳細 |
スポーツ | 小中高はサッカー、大学は競技スキーに熱中。 |
音楽 | ジャズ鑑賞(アナログレコード、真空管アンプ)。レコードは2000〜3000枚保有。 |
読書 | 『パンツをはいたサル』、『アフターデジタル』など、人間の本質やビジネスの変革に関する書籍を愛読。 |
西村彦四郎社長の年収推測
サクラクレパスは非上場企業のため、社長の役員報酬(年収)は非公開ですが、ご提示の財務データと一般的な相場から、年収は非常に高額である可能性が高いと推測できます。
推定の根拠 | 試算結果 | 結論の理由 |
純利益の20% | 3億1,080万円 | 非上場企業は、利益を役員報酬として分配しやすい傾向があるため、利益率が高いサクラクレパスでは、この上限に近い額が役員報酬総額になっている可能性が高い。 |
資本金別の平均 | 約1,200万円 | 利益が極めて高いため、この平均値は実態を反映していないと考えられる。 |
最終的な結論
サクラクレパスの純利益15億5,400万円という極めて高い収益性を考慮すると、西村彦四郎社長の年収(役員報酬)は3億円程度と推測するのが最も妥当と考えられます。
この金額は、日本の大手上場企業の社長クラス(例:日産自動車や富士フイルムHDの社長クラス)に匹敵する水準であり、西村社長が過去最高益を更新し続けている経営手腕が評価されている結果と言えるでしょう。
サクラクレパスは、西村彦四郎社長の元でまだまだ進化が期待できますね!
最後までお読みいただきありがとうございました。