深井夫婦が叶えた海の夢!香川「旅宿・咄々々(とつとつとつ)」【人生の楽園】

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岐阜県での多忙な日々、そして妻の病を機に、人生の舵を大きく切った深井夏子さん(60歳)と夫の志郎さん(60歳)ご夫妻。

二人が選んだ新たな舞台は、瀬戸内の穏やかな風が吹く香川県三豊市でした。

かつてのカフェ経営と家具職人の経験を融合させ、築き上げたのは、一日一組限定の『旅宿・咄々々(とつとつとつ)』。
千利休の精神に倣い、訪れる客に驚きと喜びを提供するこの宿には、困難を乗り越えた夫婦の深い愛情と、第二の人生を謳歌する輝きが満ちています。

二人の心温まる物語と、宿の魅力に迫ります。

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深井夏子・志郎ご夫妻のプロフィール

項目夏子さん(妻)志郎さん(夫)
年齢60歳60歳
出身地岐阜県美濃市岐阜県美濃市
経歴化粧品会社(美容部員)
→レストランバー勤務
→カフェ経営(岐阜県)
旅宿『咄々々』女将(香川県)
車の金型製造会社
→家具職人(職業訓練校)
→車の金型設計
旅宿『咄々々』主人(香川県)
関係中学・高校の同級生(バスケ部)
再会高校卒業から12年後、夏子さんの働くレストランバーで
結婚再会から6年後、37歳で

『旅宿・咄々々』の宿名に込められた「驚きと一期一会」

深井ご夫妻が営む宿の名称「咄々々(とつとつとつ)」は、非常に個性的です。

この名前には、お客様へのおもてなしの心と、茶道の精神が深く込められています。

禅語と千利休の精神

宿名に使用されている「咄」という漢字は「驚く、舌打ちする」といった意味合いがあり、これを3つ重ねた「咄々々」は、驚きや感嘆から思わず声を発する様を意味する禅語の一つです。

この宿名を選んだ背景には、茶道の大成者である千利休のエピソードがあります。

利休は、お茶会のたびに趣向を凝らし、訪れる客人を驚かせ、楽しませることを大切にしました。

深井ご夫妻は、その精神に感銘を受け、「出会いは一期一会。利休のように、この宿を訪れたお客様に、料理や空間で思わず『とつ』と声が出てしまうような驚きと喜びを提供したい」という願いを込めて、この唯一無二の名前を付けました。

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香川県三豊市への移住と開業の背景

岐阜県美濃市で育ち、再会を経て37歳で結ばれた夏子さんと志郎さん。
岐阜で人気カフェを営んでいた夏子さんと、車の金型設計の仕事をしていた志郎さんは、忙しい日々を送っていました。

移住のきっかけ

転機となったのは、夏子さんに乳がんが見つかったことでした。
幸い早期発見で済みましたが、術後すぐに仕事に復帰した夏子さんの心身の負担は大きく、次第に限界を感じるようになります。

そんな妻の姿を見かねた志郎さんは、「ずっと憧れていた瀬戸内地方に移住しよう」と提案。
数ある候補地の中から、夏子さんの希望である「海のある町」を決め手に、香川県三豊市への移住を決意しました(2017年)。

再びの挑戦と宿の開業

移住後、何もしない暮らしに限界を感じ始めた夏子さんは、知人の誘いで週末限定のカフェを手伝い始め、たちまち元気を取り戻しました。
夏子さんの作るランチが評判を呼ぶうちに、「もう一度、飲食の仕事をしたい」という思いが再燃。

丁度その頃に出会った一軒の日本家屋に魅かれ、夏子さんの「ここで、料理でもてなす宿がしたい」という想いから、リノベーションを経て2020年、1日1組限定の『旅宿・咄々々』がオープンしました。

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心温まるエピソードと宿の魅力

長年の仕事や暮らしを手放し、憧れの瀬戸内への移住を決めた志郎さんの決断は、夏子さんへの深い愛情と、妻の体調を最優先に考える優しさからくるものでした。
宿として再生した日本家屋は、志郎さんがかつて目指した家具職人の経験と、夏子さんのカフェ経営のノウハウが詰まった、まさに二人三脚で築き上げた場所です。

宿の魅力:和モダンな空間と女将の創作料理

『咄々々』は、香川県西讃(せいさん)地域の伝統的な日本家屋をリノベーションしており、どこか懐かしくもモダンな雰囲気が漂います。

  • 空間:家具職人の経験を持つ志郎さんが手がけた、温かみのある和モダンな家具が宿の雰囲気を彩ります。
  • 料理:女将である夏子さんが腕を振るう料理は、かつて岐阜で人気カフェを営んでいた経験と、香川県三豊市で出会った新鮮な海の幸、山の幸を融合させた創作料理です。地元の旬の食材をふんだんに使い、その丁寧な仕事ぶりは、お客様を驚かせ、喜ばせています。
  • 珈琲:食後の楽しみとして、ご主人の志郎さんが焙煎する自家焙煎コーヒー(HAKO珈琲)が提供されます。
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旅宿・咄々々(とつとつとつ) 基本情報

項目詳細
所在地香川県三豊市豊中町
コンセプト1日1組限定の美食宿
営業時間宿泊業(要問い合わせ)
アクセス要問い合わせ(詳細は宿にご確認ください)
特長伝統的な日本家屋の温もりと、地元食材を活かした創作料理、自家焙煎コーヒー
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深井夫婦が叶えた海の夢!香川「旅宿・咄々々(とつとつとつ)」【人生の楽園】まとめ

困難を経験したからこそ、お互いを思いやる気持ちを強くし、瀬戸内という地で新たな夢を叶えた深井ご夫妻。

一期一会のおもてなし」を宿名に込めた『旅宿・咄々々』は、二人が人生をかけて作り上げた愛情の結晶です。

海辺の町で穏やかな時を過ごし、女将の創作料理とご主人の淹れる珈琲を味わうことは、訪れる人にとっても、心身が癒される特別な「人生の楽園」となるでしょう。
ご夫妻の温かな笑顔と、創意工夫に満ちた料理は、これからも多くの旅人に感動を与え続けるに違いありません。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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