人生100年時代と言われて久しいですが、100歳を超えて働けるとは思っていませんでした!
今回は、102歳で厨房に立つ天川ふくさんの生い立ちやご家族、その家族と営むラーメン店”銀華亭”ってどこにあるのか?いつ行ったらふくさんに会えるのか?102歳でも元気でいられる秘訣は何なのか?と気になったので調べてみました。
天川ふくのプロフィール
- 名前:天川 ふく(あまかわ ふく)
- 生年月日:1923年(大正12年)2月11日
- 出身:群馬県旧美九里村(現・藤岡市)
- 家族:夫(孝、2003年に他界)、長女(久美子)、長男、次男(俊二)、孫、ひ孫2人(玉村町に住む中学生)
天川ふくさんは、74歳になってから木村拓哉さんのファンに!
木村拓哉さんの演技に惚れ、玄関に写真を飾っているそうです。
そんな天川ふくさんを喜ばせたいと、お孫さんが『バラエティー番組「さんま・玉緒のお年玉!あんたの夢をかなえたろかSP』の企画に応募します。
そして、夢叶い、天川ふくさんに会いに木村拓哉さんが来店されました!
この番組は2025年1月5に放送されています。
天川ふくさんは、「人生で一番のハッピー」、「今が一番幸せ」と満面の笑みで喜びを語っていました。
後日、ヘリコプター移動でライブにも招待されちゃいます!
これは最高の思い出ですね。
放送後、県外からもたくさんのお客さんが来て、小さなお店は営業が大変になったとか。
天川ふくさんもお疲れで体調が心配されたようです。
どうしてもテレビで放送されると行ってみたくなりますよね。
その気持ちも理解できますが、、、。
銀華亭は家族とパートさんで切り盛りしていますからね。
放送直後は避けて、日が経ってから行くのがいいかもしれません。
天川ふくの生い立ち・波乱の人生
天川ふくさんは、1923年(大正12年)2月11日に群馬県旧美九里村(現・藤岡市)に生まれました。
ふくさんのお父さんは養蚕の知識を伝える分教場(小規模な学校)を開き、お母さんもその手伝いをしていました。
そのため、ふくさんは、幼い頃から弟妹の世話や家事で忙しく働いていたそうです。
102歳になった今でもふくさんはよく動き働きます。
幼いころから体に染みついた働き癖なのでしょうか。
とても働き者です。
ふくさんは、女学校を卒業後、地元のバス会社で事務員として働きだしました。
本当だったら女学校を卒業して結婚する予定でしたが、戦争で若い男性は戦場へ行き、お相手を見つけるのは大変だったようです。
そもそも戦時中は生活するのも大変だったと思います。
この時ふくさんは19歳くらいです。
そして、ふくさんが結婚するのは26歳。昭和24(1949)年です。
お見合いで孝さんと結婚しました。
孝さんの実家は旧鬼石町(現・藤岡市)で1軒のみだった映画館を経営していました。
終戦後の1950年代は映画の人気も高く、経営は順調でしたが、テレビの登場により徐々に低迷していきます。
そこで、天川ご夫妻は飲食店を始めることにします。
夫の孝さんは引き続き映画館を経営し、ふくさんは、群馬県高崎市の飲食店へ料理の見習いに行きました。
そして、ふくさんが42歳の時に、映画館の敷地内に銀華亭をオープンしました!
ランチは近くの役場や商店で働く人が来てくれて、夜は映画を観たあとに飲んで帰る人が訪れ、とても繁盛します。
夫の孝さんがもともと料理が得意で味にうるさい人だったそうです。
美味しかったら、お店が繁盛するのも納得ですね。
ふくさんと孝さんの二人三脚での営業は、コロナ禍も乗り切ります。
「家の中に食べるものはたくさんあるんだから、しばらく生きていけるでしょう」とふくさんは来店客が減っても大丈夫と思っていたそうです。
そんなふくさんも2003年、孝さんがご逝去された時はお店をたたもうと考えます。
でも、長女の武者久美子さん、次男の天川俊二さんの支えもあり、店を続けていくことにしました。
そして、ふくさんは90歳になっても中華鍋をふって炒飯を作っていたそうです。
中華鍋、鉄製ですからね、とてもとても重い!
102歳になった現在はさすがに鍋はふらず、麺を茹でたり、変わらず接客したり、会計をしているそうです。
ふくさんは、ご自身のことを、「神経質でいろんなことを考えこむ性格」と分析しています。
そして、「だけど、考えるだけ考えて、”もうなるようにしかならないと!”とわかったらスパッと切り替え、次に行く」と、とてもさっぱりしています。
天川ふくと銀華亭
現在は、お店を長女の武者久美子さんと次男の天川俊二さんに任せ、ふくさんはお昼の時間帯に出勤しています。
だいたい12時から13時の1時間くらい、お店に立っているそうです。
ふくさんは102歳です。
出勤時間は短くても週6日お店に立つのはとても大変なことですよね。
銀華亭はふくさんが42歳で始めたので今年で60年です。
おめでとうございます!
銀華亭は鶏ガラベースのラーメンが人気で500円からの提供。安い!
お勧めはラーメンと半チャーハンセット。麺類+250円とこちらも安い。
そして、中華だけじゃない!ソースかつ丼やオムライスなど、洋食メニューもあります!
常連さんも嬉しいメニューの豊富さです。
銀華亭の詳細
- 名称:ラーメン銀華亭
- 住所:群馬県藤岡市鬼石151
- 地図
- 電話:0274-52-2041
- 営業時間:11:30~14:00(L.O.料理13:30) 夜17:30~20:00(L.O.料理19:30)
- 座席数:18席
- 駐車場:7台
- 出前有り(1品から可、半径2kmくらいまで)
- 初めての方への注意点:混雑時にふくさんへの握手や写真・動画撮影は禁止です。入店制限となることがあります。料理の提供に時間を頂くことがあります。ふくさんは大体昼の1時間程度の出勤です。また、高齢なので早めに帰ってしまうことがあります。夜は寝ている時間なのでいません。
お店のInstagramには【重要】と書かれた注意事項が書かれています。
ふくさんに会えないかもしれないし、写真も撮れないかもしれません。入店制限となり、食べられないこともあるかもしれません。
そういったことを理解して、お店や近所にご迷惑がかからないようマナーを守って利用しましょう!
ふくさんが元気で厨房や接客を続けてくれることが一番ですからね。
天川ふくの元気の秘訣
102歳でも元気に働くふくさんに、”健康長寿の秘訣は何か?”とたくさんの人が聞くそうですが、「特別なことは何もしていない」と答えるふくさん。
ふくさんの日課
- 6時起床。布団の中でゆっくりと手足を伸ばして起きる準備をする。
- 朝食は柔らかめに炊いたご飯に半熟卵、納豆、ちりめんじゃこ、鶏そぼろなどをかけてしっかりと食べる。
- 30分ほどかけてよく噛んで食べている。
胃に負担もかかりにくいし、あごをよく使うので歯茎もしっかりする。 - 肉も魚も小さくすれば食べられる。
- みそ汁は具だくさんで野菜がたっぷり入っている。
- 自分の体に必要な栄養を考えている。
カルシウムやタンパク質をとるように意識している。 - 洗濯、掃除、ゴミ出しなど、自分でできる家事は自分でやる。
そして、お店に出ています。
食べられる量が減っているからこそ、何を食べるかが大切ですよね。
家事もできる限りご自身でやるのもすごいです。
本当にしっかりされています。
以前は晩酌もしていたそうです。
でも、90歳を過ぎた頃から飲まなくなりました。
もう、体が欲しがらないそうです。
なんだか、すごい領域ですよね。
そして、ふくさんの身体は慶応大学の医師のお墨付き!
心臓、肝臓、腎臓、血管、血液と検査を受け、どこも異常なし!
医師も驚きの結果を出したふくさん。
視力も1.2あるそうですよ!
耳は少し遠くなってきたけど、補聴器を使わずにコミュニケーションが取れます。
そして、隙間時間を使ってのながらスクワットがふくさんの足腰を支えています。
麺を茹でている間はスクワットをしているそうです。
高齢者にスクワットを勧める話はよく聞きますね。
足の大きい筋肉を鍛えられるので寝たきりにならず、歩き続けられるようになるとか。
でも、やりすぎたり間違った姿勢でやると膝や腰を痛めるので気を付けてくださいね。
次男の俊二さんは、一時期元気がなくなったふくさんがスクワットをやっていないことに気が付いたそうです。
そして、ふくさんがスクワットを再開すると元気になった!と。
やはり健康維持には適度な運動が必要ですね。
ふくさんも、歩けなくなったら仕事を続けられなくなるので、ボケちゃうかも?!と。
この危機感も運動を習慣にさせているのかもしれませんね。
そして長女の久美子さんは、テレビや新聞、雑誌の取材もふくさんを元気にしていると話します。
お店で接客したり、人と会話するって刺激になりますよね。
ふくさんは、年をとってできないことも増えたけど、幸せと話しています。
こう話すふくさんの心も健やかで、精神状態も安定していると感じます。
ふくさんの話を聞いていると老いも悪くないのかなと思えます。
天職を見つけるって本当に素敵ですね。
主治医が見つかる診療所
6月2日 20:00~『主治医が見つかる診療所』に天川ふくさんが出演します!
ふくさん以外にも”美容アドバイザー”や”三味線奏者”、”お団子職人”として現役で活躍する100歳以上の方が出演されます!
今や100歳以上の高齢者は95,000人以上!!
高齢者数は54年連続で過去最多を更新しています!
番組を観て、健康長寿の秘訣を教えてもらいましょう。
まとめ
天川ふくさんは、現在102歳。
週に5日はお店に出ています。
子供たちと3人6脚で切り盛りする銀華亭は、群馬県藤岡市鬼石151にあります。
ふくさんの「誰かに必要とされるって嬉しいこと」という言葉が印象的でした。
健康長寿の秘訣は、スクワットなどの筋トレを毎日続けていることに加え、会計でそろばんを使って計算することで脳トレにもしていることのようです。
お客さんと会話することも元気の秘訣のようですね。
ふくさんのように家族や常連さんに囲まれて幸せな老後を迎えたいものです。
これからもふくさんがテレビに出演してお元気な姿を見るのが楽しみです。
お店にも行ってみたいですね。